Altura-MercyMagna Carta
(1996)
Magna Cartaの初期を支えた実力派Prog Metal/Rockバンドの一つ。90年代の中頃というとマグナカルタからは、非常に面白いプログレメタルバンドがたくさん登場しました。「次は何がでるのだろうか？」と楽しみにしていた人達も多かったのではないでしょうか？。AlturaのMercyは、これまで彼らが積み上げてきた活動の結晶体でも言うべき作品と言えるのではないでしょうか。余計なことだと思いますが、「カバーアート」をよーく見てみると、なにやらブレアウィッチ・プロジェクトぽいジ雰囲気を醸しだしていますが、この作品のほうが映画より大分前にリリースされています。アンサンブル、そして楽曲構成も共に優れた内容の作品であります。当時まだオルタナやシアトル勢の猛威が吹き荒れている中で、珍しくアメリカのメジャーなギター雑誌のニュースでも、Alturaのことが取り上げられたことがありましたね。プログレファンだけでなく、インスト指向のファンからの注目度も、結構あったように記憶しております。その後、彼らはどうなったのか不思議ですが、いつか活動を再開してほしいバンドですね。スタイル的には、プログレメタルとプログレッシブ・ハードロックの中間地点にいるかのようなサウンドでありました。演奏自体も非常に緻密で充実しておりますし、バンドが一体となったアンサンブルの充実度はすこぶる良いという印象です。またインタープレーや、テンションの高いパートも随所に出てきており、プログレメタルファンだけでなく、プログレサイドのリスナーにも楽しんでいただけるのでは、ないでしょうか？。キーボードが主導を握っているような印象が僕には強いが、それぞれの演奏者もソリッドに決めるところでは決めているし、意外とハードエッジな要素も濃いと思われる。シンガーがWhiteheartのシンガーやEnchantのTed Leonardにも近い声質で、メロディックでエモーショナルな歌い方を心がけております。全体的に聴いてみると、オリジナリティ溢れる音楽を形成することに成功していると思います。Enchant, Rush, Dream Theaterなどを好んで聴くリスナーには、お薦めの作品です。復活の狼煙を挙げつつある・・・とかなんとか、そんな風評を耳にしたけど、あれは結局ポシャったのだろうか？。このまま、埋もれてしまうには勿体無い。(購入盤Review)
PILGRIM WORLD推薦盤