ALIAS EYE
country: Germany
style/genre: Hard Prog, Neo-Prog, Melodic Rock, etc.
website: http://www.aliaseye.com/
related bands/artists: Poor Genetic Material, etc.
similar bands/artists: Enchant, Ambrosia, Threshold, Sylvan, Ad Infinitum, etc.
artist info: ドイツ出身のメロディアス寄りなProg Rock/Neo-Prog系グループ。



Alias Eye - In Focus
QuiXote Music/Prog Rock Records
(2007)

ドイツ出身のNeo-Progグループによる通産4枚目となる作品です。このグループは、よく欧州のプログレ系雑誌などで大きく紹介されるなど中々に評判が良く、うちのページでも掲示板で名前を出して紹介してくださる方もいて(TOMCATさん、お薦めありがとうございました♪)、以前から大変興味を持っておりました。今回腰を上げてAlias Eyeの現時点での最新作「In Focus」をゲットして聴いてみました。全体的な出来具合が非常に素晴らしく、僕は感銘を受けましたね。最初はシンフォニック路線もしくは、ほんわりと柔和なNeo-Progサウンドというイメージでサウンドファイルなどを聴いていたのですが、思っていた以上に骨太で且つドッシリとした佇まいでオオ!と唸りました。楽曲や歌を中心にしており、以前はもっとシンフォ的テイストも強かったように思いますが、むしろThresholdEnchantが時折見せるハードでエッジのある路線も前面に出しており、この部分はむしろProg Metalリスナーを振りむかせる何かがあると感じました。そして、なんといってもPhilip Griffithの歌心のあるボーカルが、大変素晴らしいということです。この人の声質や表現力が、特に印象強かったのは大きなプラスの要因です。

音楽全般で見ると決してProg Metal系というカテゴライズはできませんが、ハードな側面が強調される部分では僕みたいなProg Metalリスナーには楽しめると思います。一方。Neo-Prog系という分類にしてしまうと、この作品における彼らの本質を見失ってしまいそうです。メロディアスなハードロック型のものもあれば、ピアノと歌を主体にしたシンプルだがグイグイと引き込む楽曲ものなど、プログレやメタル的エッセンスとは違う様々なものも用意されております。あと個人的には、アコーディオンが緻密なインストパートと絡みあいながら展開されていく楽曲などは、本当に気持ちがよくのめり込むことができましたね。おそらく、このアルバムをリリースするまでに色々な経験を積んだ形跡をみることができますが、Alias Eyeの場合は楽曲作りと場面の盛り上げ方が非常に上手いと僕は感じました。ひとつひとつの楽曲が丁寧に且つ、無駄な部分を削ぎ落とした内容の濃いものになっているのが実感ですね。以前の作品はどうか分かりませんが、彼ら自身の空気感なるものを確立することに成功していると思いました。

バンドの演奏やサウンドからは、確実にProg Rock/Neo-Progグループとしての性質を如実に感じ取ることはできますし、ギターリストが交代したことやメンバーチェンジによるものか、EnchantSylvanなどに通じるProg Metal系の要素も導入されたかのような気配もあって僕は大いに歓迎です。しかし、以前までの路線を期待していた人にとってはキーボードが全く無い部分があったり、所謂シンフォニックな要素のあるキーボードの音はかなり制限している様子です。しかし、楽曲によっては純粋なピアノとハモンドオルガン、ローズやウォーリッツァー系の渋いエレクトリックピアノなどの本来バンドのベースとなるキーボードの音でバックボーンを支えているというのが、心憎い演出でありましょう。そういったキーボード類が、非常に効果的に機能しています。個人的にはもっと色んなキーボードサウンドが登場しても良かったと思いますが、エレクトリックピアノ系やオルガンが絡んでくるインストパートはダイナミックで素晴らしいと感じました。エレクトリックピアノが大活躍する曲では、瞬間的にReturn To Foreverを彷彿させてくれるところもあって、これもニンマリしてしましましたね。

うーむ、これは本当に新しいフェイバリットバンドの仲間入りをする勢いですね。2007年のスタートを飾るにふさわしい作品だと思いました。僕は大変気に入りましたが、皆さんの耳にはどのように聞こえるのでしょうね(^^)。ちなみに、アルバム最後まで終わったら、隠しトラックがありますよ。その隠しトラックでユーモアたっぷりの感覚を含んだ歌と演奏をやっており(ほんのりとA.C.T.ぽいかも?)、僕は思わず受けてしまいましたね(笑)。このアルバムを機に、少しづつ以前の作品を遡って聴いてみようと思います。往年のプログレサウンドを継承するだけでなく、現代の感覚も大事にしている欧州産のプログレッシヴ・ロックグループに興味を持っている皆さんには、Alias Eyeの音楽をお薦めしたいです。(プロモ盤Review)

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