ANTARES
country: Netherland
style/genre: Neo-Prog, Hard Prog, etc.
website: 現在ウェブサイトはダウン状態になっております。
similar bands/artists: Enchant, Edgon Heath, Hourglass, Ivanhoe, World of Silence, etc.
artist Info: オランダ出身のシンフォニック・ハードProgバンド。柔和な要素と、ハードエッジな要素をブレンドした手法が特徴。



Antares - Choking The Stone
Independent Release
(2001)

Antaresは、オランダ出身の5人組プログレッシヴ・ロックバンドです。シンフォニック・ロックやプログレ系統の音楽が、広く親しまれているオランダには、かなりたくさんの有望株がプログレシーンにも、そしてプログレメタルにも存在しています。そういったシーンの中で、突如2001年にリリースしたChoking The Stoneは、シンフォニック・ハードロックやネオプログレ系統の音楽が好きな人に楽しめる作品ではないかと思います。Angular RecordsやWMMS/Music Is Intelligenceに所属していても、全く不思議ではない音楽性。音楽的には、柔和でエレガントな佇まいを見せております。しかし勢いやハードな部分も取り込みながら、展開も得意としたシンフォニック・ロックを得意としていて面白い。プログレハードの影響もあると思うが、いい味を出しています。場面によっては、ハードな側面を前面に押し出したProg Metal的な演奏が結構登場していて、とても興味深い。自主制作であるけども、良質な楽曲づくりをこころがけているようです。特にキーボーディストのGerwin de Weertによるカラフルなキーボードサウンドやソロイングなどが印象に強く残りました。ギターリストのKlaas Potも、繊細でメロディアスなフレージングをプレーすることを心がけており、扇情的でリリカルな手法が耳に心地よい。海外のレヴューでは、ボーカリスト兼ギターリストのHan Uilの評価が弱冠イマイチのような気がするけれども・・・、なかなかどうして。とてもいい声質の持ち主であります。リズムセクションも頑張っております。特にドラマーのSander Zoerの演奏と音の出し方が絶品で、あらゆるリズムに順応しつつ金物系の使い方が非常に秀逸でありました。ベースは、ハード目なネオプログレ系統のサウンドが楽しめますが、随所で出るハードなパートなどを聴くと、ソフト路線のProg Metalに近い領域のことをやっていますね。プロダクション的に、特にギターのバッキングの音質で少し気になりかけたところが、ごく僅かながらあったのが惜しい。だが全編に渡って、よく頑張っていたと思います。私の中では、とてもいい印象が残りました。このアルバム以降の、彼らの活動がどうなっているのかわからない。だけど、このアルバム制作や活動での経験をいかして、さらなる高い次元をめざしてほしい。次のリリースは、もっと凄いものになるのではなかろうか?・・と楽しみな存在である。(購入盤Review)

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