ARKHE
country: Italy
style/genre: Prog Metal
website: http://members.it.tripod.de/Arkhe/ (←念のため広告はブロックさせておいた方がいいかもしれません・ご注意を!)
related bands/artists: Time Machine, Khali, Doomsword, Gianluca Ferro, etc.
similar bands/artists: Dream Theater, Zen, Empty Tremor, Black Jester, etc.
artist info: 90年代中期から後期に活性化してきたイタリア出身のProg Metalグループ。



Arkhe - s/t
Underground Symphony
(1997)

イタリアの若手5人組による1stアルバムにして最後の作品となったArkheのアルバムです。Prog Metalタイプの音楽を追求してきた人は、このArkheの名前を聞いただけで、色んなことを思い出したり・連想したりする人も結構いらっしゃるのではないかと思います。Dream Theaterが歴史的なアルバム「Images And Words」をリリースしてから久しい訳でありますが、イタリアからはDTにインスパイアを受けて、多くの若手Prog Metalグループが90年代以降に登場しました。その中でもArkheは、意識的にDream Theaterが完成させたフォーミュラや形式を取り込み、自分たちの解釈を取り入れた内容をここで提示しています。ただし、このアルバムはDream Theater的スタイルを本家以外のバンドに求めていない人には、模倣に過ぎないと結論付けるかもしれません。あるいは「クローン」というレッテルを貼ってしまうことでしょう。確かにDream Theaterの影響下にあるサウンドが表面に大フューチャーされているのでありますが、曲を聴き進めていくと、彼等ならではのイタリアの土壌で培った物語性や寓話的な世界観からインスパイアを受けたものも登場しております。お手本がDream Theaterであるので、似ていて当然といえば当然かもしれません(笑)。

インスト的には当然テクニカル指向な部分を出しており、楽曲もロングフォームなものが多いです。序盤で登場するChainsWings of My Freedomは非常にメリハリとインパクトのある仕上がりで、掴みはバッチリと言ったところでしょう。しかし3曲目のBirth of Soulや4曲目のThe Grey Falcon辺りから、Arkhe独特の難解なところも出てくるので、この付近からリスナーによってはのめりこみにくいと感じるでしょう。僕自身もちょっとのめり込めないというか、中々馴れにくい曲調だなーというのが正直な感想です。Dream Theaterのスタイルを土台としながらも、曲を進めていくうちに彼等がイタリア出身のグループ独自のシアトリカルでフィロソフィカルな部分を出しており、オリジナリティが全然ないとは、全く否定はできないのではないでしょうか。それからプロダクションなども自分たちだけで、まとめているせいでしょうか、やはりどこかもう一つパンチのある音が欲しいところです。ひょっとしたら、もっと重厚でエレガントな佇まいを構築することができたかもしれないと考えると、惜しいなーとさえ思いました。

得をしているのか、損をしているのか分かりませんが、このグループのリードシンガーのPino Tozziなる人物の歌い方やビブラートのかけ方、息継ぎなどの手法がJames LaBrieに非常に似ております・・・いや、かなりのソックリ度です。James LaBrieそっくり大賞というのを贈呈したくなるほど、似ているところが結構あります。どうしてもDream Theaterと比較されてしまうという運命にさらされています(^^;)。あとレヴュー用に改めて聴いていて、おや!と思ったのはリードギターリストは、現在Time MachineKhaliに関わっているGianluca Ferroが参加していることでした。Gianluca Ferroという人は、ソロアルバムではPlanet X風なハードフュージョンを得意としており、このアルバムではどちらかというとソロスポットだけ取り出してみると、Brett GarsedAllan Holdsworth的なニュアンスの強い奏法を得意としている時があります。なんだーかんだーいって、この手の音楽をするにはリズムセクションやキーボードもしっかりとしていないと音楽表現ができない訳ですが、その辺りの演奏面は大変しっかりしていると感じさせます。その辺りは、層の厚いイタリアのProg Metalシーンから出ているだけあって、流石ですね。

個人的には彼等のオリジナリティーと実力が発揮されているのは、ラストの組曲Le Voyant De Salonだと思います。14分以上ある楽曲ですが、なかなか構成も上手いと感じました。Prog MetalとNeo-Progそして、イタリアンProgのアプローチをドッキングさせたかのような意欲の高さを感じさせてくれます。インパクトの強い曲がある一方、あまりフレンドリーでないというか、のめりこみにくい楽曲を今度はいかに親しみやすくするか?というのが彼等にとっての課題だったと思いますが、既にこのグループは活動停止・もしくは解散状態だけに惜しいとしかいいようがありません。(購入盤Review)

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