Atlantida - Painted Reality
Full Sound Records
(2004)
2000年にAtlantis名義で、自主制作のアルバムをリリースした、ブラジル出身のProg Metalグループ。厳密に言うと、バンドとしては通産2作目となる作品だが、Atlantida名義に変更して一枚目となるアルバム。Atlantis時代の4曲ほどを含む新作となっております。アルバムの内容は半分ほどがパワーメタル寄りのアプローチをとっており、もう半分がイタリア産のProg Metalグループを想起させるコンプレックスなアレンジを施したサウンドになっています。僕が想像するに、彼らは以前はパワーメタル的なアプローチを主体としていたのかな？という印象です。個人的には、やはりProg Metal的アプローチをとった楽曲が、このバンドの魅力といえるでしょう。Atlantidaの場合は、キーボーディストの発言力が割と大きいようで、煽情性の高いシンセリードやキーボードが活躍する度合いが意外と高いことが特徴と言えるでしょう。大抵、どの曲にもキーボードのソロが含まれているので、ギターソロとの対比を楽しむのに最適かもしれません。このアルバムの場合、聞き進めて行くうちに楽しんでいく要素が増していくのではないでしょうか。アルバムの最後に収録されている楽曲では、ゲストとしてAngraのKiko Loureiroがスポット参戦しています。もちろんバンド全体も堅実な演奏能力を持っており、特にギターリストとキーボーディストはよい仕事をしております。またバンドのアンサンブル全体も、ソリッド且つ引き締まったものに仕上げています。メロディアスで分かりやすい手法をとったProg Metalサウンドを得意としています。(購入盤Review)