CRISES
country: Germany
style/genre: Prog Metal, Neo-Prog, Melodic Metal, etc.
website: http://www.crises.de/
related bands/artists: Russel Gray, etc.
similar bands/artists: Ivanhoe, Dream Theater, Hubi Meisel, Sylvan, Antares, Lemur Voice, Ivory Tower, etc.
artist info: Angular Recordsに在籍経験のあるProg Metalバンド。現在はニューシンガーが参加して新作制作の途中です。



Crises - Broken Glass
Angular Records
(1998)

Crisesに関して言えば、余り他のサイトでお見かけしない名前ではないでしょうか。僕が連絡を密にしている某Prog Metal関係者が「Crisesは良質なバンドだから聞いてみて欲しい」ということで打診がありましてので、聴いてみました。アルバムジャケットからは、ややマイナーなPower Metal系タイプなのかなーと思っていましたが、全編聴いてみるとこれは中々楽しめる部分が個人的に多かったです。音楽面からみていくとジャケットで想起される欧州パワーメタルではなく、正統的なProg Metalサウンドとハードなネオプログレ系サウン ドが融合したタイプで個人的には、こういうタイプは新しい発見が多いのでチェックしてよかったです。ドイツという国は、メタル系やプログレ系からもたくさん様々なバンドを輩出している国ですが、このCrisesも今後の展開に期待したくなるバンドと言えましょう。演奏面も大変しっかりしており、ギターソロやキーボードソロも中々に卓越しているものを持っています。基本的にAngular Recordsというレーベルは、ハードで少しテクニカルな要素を含んだネオプログレ系よりのバンドが多いですが、その中でも彼らCrisesはハードなProg Metalタイプに属するバンドであります。確かに彼らの演奏では時折Dream TheaterFates Warningに影響を受けたテクニカルで複雑な展開や変拍子プレーも出てくるのですが、シンフォニックなキーボード音の使いこなしなどはメンバーが明らかに往年のプログレやネオプログレからも影響を受けていることを感じさせてくれる。Broken Glassには、比較的長い曲が多いのですが起承転結もそれなりに考えられて作られていて、Prog Metal系でも特にドイツや欧州のProg MetalやハードなNeo-Prog/ポ ンプロック系が好きな人にはお薦めです。演奏力の高さと楽曲の妙など、僕は楽しめる部分がたくさんありました。次のアルバムはすでに2002年の時点でほぼ仕上がっているようで、あとはもう一つ新しいステップに向けて本格的なレーベル探しが必要となりましょう。(購入盤Review)

PILGRIM WORLD推薦盤


Crises - Balance
Progman Records
(2004)

前作より6年を経て、やっとこさリリースされたCrisesによる2枚目のアルバム。前作は割とハードなポンプロックやネオプログレ系のサウンドも随所に見られましたが、この作品では完全にメロディアスで技巧派路線のProg Metalに脱皮しています。序盤のRomans Fallから、割と彼らの中ではストレートに疾駆しつつテクニカルなギターソロやキーボードを絡めたProg Metal指向の楽曲でオープニングを飾ります。演奏面は非常に素晴らしい反面、ボーカル・メロディーが少しインパクトが弱いかもしれないと感じてしまいました。しかし、それは単なる杞憂に過ぎず、2曲目・3曲目と聴き進めていくとジャーマン系のグループらしいメロディアスで親しみのあるボーカルが活躍する場面が増えてきて、技巧的な演奏と合わせて楽しめます。途中でバラード風の曲が何曲か挟まれますが、アルバムに彩りを加えるという感じなので決して悪くはないものの・・この辺りは今後少し課題点として精進していく必要はあるのかもしれません。中盤から後半にかけては、かなりドラマティックでテクニカルな度合いが濃厚になってきて、ますます素晴らしいと感じました。ラストの大曲End of a Rainbowは特に秀逸でありまして、AndromedaCircus Maximusそして同じドイツ出身のVanden PlasDreamscape辺りにも通じるドラマ性とメロディアスなサウンド、そして変拍子をフルに使った目まぐるしい展開と緻密な構成が特徴です。ハードなテンションやソフトめの路線、そして緻密でコンプレックスな楽曲に至るまで、アルバムタイトルの通りで色んな要素を自分達の許容範囲内で均衡させる目的は充分果せたと思います。少しだけ気になったのは、バラードやシンプルな曲の場面でありましたが、よりキャッチーで分かりやすいものにする目標はできたと思うので、テクニカルな面と合わせてさらに魅力あふれるものを作りつづけて欲しいです。彼らが以前から得意としている躍動感のある楽曲や、演奏陣が大きく活躍するものは本当に素晴らしく良い部分はさらにどんどん磨いて次のステップに繋げて欲しい。Balanceは、前作と比べてもスケールがアップしていると思いました。End of a Rainbowに代表されるような変拍子を巧みにつかった複雑構成のアプローチとインタープレーが縦横無尽で繰り広げられるProg Metal路線を今後も期待します。(購入盤Review)

PILGRIM WORLD推薦盤

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