CAST
country: Mexico
style/genre: Prog Rock, Symphonic Rock, etc.
website: http://www.castlives.com/
related bands/artists:
similar bands/artists: Genesis, PropheXy, etc.
artist info: 既に20枚以上の作品をリリースしているメキシコのベテランProgグループ。



CAST - Originallis
Independent Release
(2008)

メキシコのProg Rockミュージックの祭典: Baja Progに貢献していることで知られているベテランのProg Rockグループの最新作です。前作のジャケットは、ネット上でチラホラと見かけ出したので彼らには興味は持っていました。今回の作品で初めてCASTの音に触れるということで、中身がどんなのか楽しみにしていました。蓋を開けてみると、このCDは2枚組になっております。メキシコというと、DimensionのようなProg Metalバンドが活動をして頑張っています。その他にも、色んなプログレ系のバンドが存在しているのでしょう。ブラジルみたいに、メキシコもお国柄なのかプログレファンが多いというイメージも持っています。少し話しが外れましたので、アルバムのレヴューに戻りましょう。2枚組ということで、かなり気合が入ったドラマティックなシンフォニック系ロックになっています。音楽性になりますが、Genesisのような英国勢のタイプを想起させます。曲の雰囲気によっては、イタリア勢のロマンティックなサウンドに近いと感じるところもあります。物語が展開されているのか、スケールの高い雰囲気が充分感じられます。歌詞は全編スペイン語なのでしょう、流石にどんな内容を歌っているのか細かい部分は分かりません。人類や生命の原点みたいな、天地創造の物語が下地になっているのかもしれません。最初の立ち上がりは、フォーキーな感じでありながらも太古の昔にタイムスリップしたような印象を持ちました。最初は、Jethro Tullがラテン風味になった曲調というイメージで、意外にもゆったりとレトロな風情です。「結構、大人しいのかな?」と思っていました。

聴き進めていくと、どんどんとシンフォニック・ロックらしいドラマティックな展開を見せてきます。男性と女性のボーカルも含んでいますが、インスト陣の演奏が中心というスタンスを取っています。プログレ系らしい凝った楽曲展開をして盛り上がる一方、静かなゆったりとした部分も垣間見ることができます。変拍子も織り交ぜながら、キーボードやシンセ系の音が中心の凝った曲構成は面白い。フルートやサックスが目立つ場面もあります。またギターが絡んでくるところは、結構HR/HM系を通過している感じがします。ギターのソロが前面に出てくる部分は、ある意味メタリックと言いたくなるような場面もあります。とは言っても、常にずっとメタル・メタルしている訳ではないです。その部分が不安なシンフォニック系バンドのファンもいらっしゃるかもしれませんが、ギターは場面によって音を使い分けたりバックに下がったりするので安心して下さい。ハード・エッジな部分とシンフォ風味の強い部分が、ぶつかり合う場面は瞬間的にとは言え、シンフォニックProg Metalのバンドを想起させたりします。例えばBlack Jesterの初期やShadow Galleryの初期が好きな人にも浸透してきそうです。ただし音の重みやプロダクションの作り具合は、Prog Metal系のアプローチと違います。もちろんアルバム全体の流れから言って、質感は随分と違います。1枚目は割りと疾走感とコンプレックスな度合いが強く、2枚目はドラマ性やエピック性を重視した色合いという風に大雑把に分けることもできるでしょう。

全体的にCASTの場合、演奏面でかなりスリリングなパートも含まれているので大変楽しむことができました。2枚組ということでボリューム満点なので、全体を把握するのに結構時間はかかると思います。キーボードもギターも前面に出て活躍したりと、聴き所は多くありますね。演奏も楽曲も硬軟をバランスを上手くとっていますね。シンフォニックなスタイルに属するProg Rockということで私は充分満足できました。バンドの要となっているAlfonso Vidalesのキーボードワークが充実しているせいか、キーボードやシンセ類が活躍するタイプのProg Rock系が好きなら楽しめるように思います。基本的に忙しい展開も得意としているのは個人的には頼もしい限りです。聴く前は、どんな感じになっているのか想像がしにくかったですが、シンフォニック系の音を研究して頑張っています。聴き終えてみた感想は、ベテランならではの味わいやスケールの大きさみたいなものも感じることができました。歌も思った以上に癖が強くないので、聴き馴染んでいけば把握しやすいサウンドや作りになっているのが良いと思いました。(プロモ盤Review)

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