DALI'S DILEMMA
country: USA
style/genre: Prog Metal
website: http://www.mattguillory.com/ , http://www.best.com/~dali/daliframe.htm,
related bands/artists: James LaBrie, Explorer's Club, Chaos Theory, Leslie Spring, George Bellas, Zero Hour, Jasun Tipton, etc.
similar bands/artists: Dream Theater, Leonardo, Mullmuzler, Zero Hour, Vox Tempus, Vanden Plas, Dreamlost, Dreamscape, etc.
artist info: 敏腕キーボードプレーヤーMatt Guillory, Reyes兄弟など才能豊かな若手プレーヤーを擁する実力派Prog Metalバンド



Dali's Dilemma - Manifesto for Futurism
Magna Carta
(1999)

90年代の後半にMagna CartaからリリースされたProg Metal/Rock勢の中でも、最も印象に残る素晴らしいアルバムをリリースしたDali's Dilemmaの1stアルバム。元々は、Chaos Theoryと名乗り活動をしていたが、Magna Cartaと契約。その後Dali's Dilemmaと改名し、シーンで登場するや、世界中のProg Metalファンのハートをがっちりと掴む事に成功。実はリハーサルスタジオでは、よくZero Hourのメンバー達とも顔を合わせる機会が多かったそうだ。そういう関連性から、Zero Hourの数々の幻のデモ作品や1stアルバムにおいても、Dali's DilemmaのMatt Guilloryがゲスト参加でキーボードをプレーしていたりしている。またMatt Guilloryは、ある意味Shrapnel RecordsやMagna Cartaの隠し玉的存在だったのかもしれない。確かにこのバンドでは、スター的存在はMatt Guilloryであるが、このアルバムに参加しているPatrick ReyesSteve Reyes兄弟の演奏技術も非常に高いし、ドラマーのJeremy Colsonも卓越したドラミングを披露している。リードボーカリストのMatt Bradleyは、このバンド以前の活動では、MagellanTrent Gardner主催のExplorer's Clubに参加して注目を集めていた。まさに満を持してリリースされたManifesto for Futurismの完成度の高さは凄まじく、非常に素晴らしい出来上がりのメロディアスなProg Metal作品であります。

私もこのDali's Dilemmaというバンドに心底ほれ込んでいるファンの一人でありますが、バンドに参加しているメンバーは年齢に似合わず全員卓越した演奏技術とミュージシャンシップを持っている人達という印象です。Reyes兄弟とJeremy Colson、そしてMatt Guillory達によって繰り出されるアンサンブルやトリッキーなProg Metalプレー、そして変拍子やテンポチェンジを駆使したドラマティックな演奏形態は、絶品であります。ダークな曲調から、それこそ西海岸出身のバンドらしい清々しい明るい曲調なども含めて、得意としております。さらにひとりひとりが受け持つ、リードプレー、フレージング、リフ、バッキングプレー、どれをとっても若手Prog Metalバンドの中では最上級クラスに位置すると言っても過言ではない技術力の高さに驚かされます。しかも、このバンドの恐るべきところは、そういう高度な演奏技術のみならずソングライティングにも力を入れております。キャッチーなメロディーと親しみやすくフック満載の歌作りなどは、それこそ先輩格のDream Theaterからの伝統を非常に上手く導入しており、私は感服いたしました。興味深いことに、このバンドのリードボーカリストMatt Bradleyは、他のProg Metalシンガーとは違う印象で、むしろメロディアスなハードロック的な手法で、いい歌を聞かせてくれます。もう全編に渡ってケチをつける余地がないと私は思っております。とにかくDream Theater的スタイルのメロディアス且つキャッチーなProg Metalスタイルを好むリスナーには、とっても楽しめるサウンドを持つバンドであります。

序盤のWithin a StareからMiracles In Yesteryear, Despite the Wavesまでの3曲の流れは極上です。Matt Guilloryのキーボードをフューチャーした小曲は、DTのWait for Sleep的で綺麗なサウンドが特徴的です。Ashen Daysで再びバンドのアンサンブルを楽しめますし、Andromeda Suiteでまたひとつのアクセントをつくります。後半は、彼らが得意としているキャッチーな側面を前面に出した楽曲、例えばHills of Memoriesなどが顔を出す中、This Time AroundCan't You Seeと続き、かなりアグレッシヴで高いテンションも感じさせるLiving in Fearで幕を閉めます。とにかく、アルバム全編目を離せない(いや、耳を離せない)、緩急流れを大事にした構成で飽きさせない作りになっています。

うちのページでも、よくお伝えしておりますがDali's Dilemmaはこれだけ素晴らしい作品をリリースしていながらも、2ndアルバムはいまだに陽の目を見ていません。このアルバムがリリースされて既に、数年以上の月日が流れてしまいました。その間、Matt GuilloryはJames LaBrieのソロプロジェクトに参加しており、自身のソロプロジェクトも並行して活動を念頭に入れております(まだ現在は100%の確定はできませんが、風の噂では既にバンドを離脱しているらしい?などの風聞も)。またドラマーのJeremy Colsonは、Steve Vaiのバンドでの活動が注目をされています。しかしながら、2ndアルバムの制作には確かに着手しているとのことで、今後彼らの活動がどうなっていくのか期待をしていきたい。(購入盤Review)

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