DIVINE REGALE
country: U.S.A.
style/genre: Prog Metal
website: http://www.revelinyourpsychosis.com/divine_regale/dr.htm
related bands/artists: Fates Warning, etc.
similar bands/artists: Queensryche, Equinox, Hourglass, Rush, Fates Warning, Andeavor, etc.
artist info: アメリカは、コネクティカット州を拠点に活動をしているProg Metalバンド。



Divine Regale - Horizons
Independent Release
(1994)

1stアルバムをリリースする以前にDivine Regaleが自主制作で、リリースしていたEP盤。90年代初頭から、コンスタントに活動をしていたDivine Regaleだが、既にこのEP盤で、自分達の方向性を充分掴んでいるところが素晴らしい。後にMetal Bladeから出ることになった1stアルバムのOcean Mindと比べると、むしろこちらの方が自主制作という部分をひっくるめて考えてみても、Horizonsの方が音楽的にも、より魅力を強く感じるのはどうしたことなのだろうか・・。音楽的にも演奏面でも見ても、おそらくHorizonsの方が質的にも充実しているような気さえします。アメリカは、東海岸の系譜を受け継ぐ重厚感と演奏の充実度をProg Metalファンに楽しんでもらいたい。QueensrycheCrimson Glory的なU.S.サウンドに、Dream TheaterWhen Dreams And Day Uniteや、Fates WarningPerfect Symmetry辺りからもインスパイアを受けたかのような、ミスティカルでエピックな雰囲気が如実に出ています。個人的にはこれぞ正統派Prog Metalといいたくなるほど、全編に渡って満足をしました。ジャケットや作品名から感じられるような、大陸的な雄大さと包容力。そして、ここぞというところではドラマティックに、そしてエピックな質感を持つサウンドと展開内容が見事である。ド派手に目まぐるしく展開する、超絶技巧Prog Metalではないが、アンサンブルやバンド自体の演奏のクオリティは、上で記述したように1stアルバムよりも、瑞々しくそして伸び伸びとしているところが大変素晴らしい。現在はEP盤は入手しにくくなっているが、Prog Metalをこよなく愛する人は、中古市場で眠っているので保護してあげてください。やはり、このバンドでの注目はJason Keazerによる流麗なキーボードによる演奏で、シンセリードやキーボードで大活躍してます。アメリカの東海岸直系サウンドが好きなProg Metalファンに強くプッシュしたい作品です。(購入盤Review)

PILGRIM WORLD推薦盤


Divine Regale - Ocean Mind
Metal Blade Records
(1997)

アメリカは、東海岸で活動をしていたDivine Regaleによる1stフルレングスアルバム。他のプログレメタルバンドと同様に、躍動感溢れるアンサンブルを得意としている。柔和でたおやかな声質を持つシンガー、Dwight Hillの歌を中心に楽曲を構成しており、無駄のないアレンジでよく考えられた楽曲構成になっている。音楽的にはRush + Fates Warning的要素を強く感じさせる。演奏自体が前面に出るところでは、ところどころでDream TheaterQueensryche的な雰囲気も醸し出しております。6人編成のバンドだが、ドラマーとベーシスト、そしてキーボーディストが演奏の核として重要な役割を果たしている。特にKeyboardistのJason Keazerがイニシアチブを持っている人物のようだ。後にJasonはFates Warningのツアー要員としても活躍しているが、厚みのある流麗なキーボードソロも得意としております。これは、あくまでも個人的な意見でありますが、時折It BitesKinoJohn Beckに通じるかのような手法も出てきており、ひょっとしたらIt Bites辺りが好きなのかもしれない?・・と思わせるところがありました。またツイン・ギターも武器にしている様子が窺えますが、派手なプレーにならず控えめにしている。しかし、ギターのリフや印象的なメロディーラインやゆったりとしたソロが特徴的です。どちらかというとプロデューサーの意向が反映しているせいか個人技に走らないようにアンサンブルや歌を軸にした楽曲構成が主体になっている。だが、Prog Metalバンドが持つ拘りのある展開やコンプレックスな側面も随所に出てきており、メロディアスな部分とプログレッシヴなサイドのバランスが上手く取られた作品に仕上がっていると思う。ただし、日本人好みのメロディアスなフックとは手法が違うので、ある人にとってはのめり込みにくい性質があることは否めないでしょう。でも、そういったフックやキャッチーな部分を過度に期待しなければ、Prog Metalファンならば充分満足できるのではないでしょうか。演奏陣が一体となって活躍する「Ocean Mind」、「Change」, 「Cry To Heaven」, 「Forever Changing Winds」などの楽曲に、大変感銘を受けました。実は最初に彼らの音楽に接した時は、のめりにくい楽曲もところどころにありました。しかし、このアルバムと長く付き合って行くうちに、最終的には全体を自然と楽しめるようになりました。(購入盤Review)

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