EMPTY TREMOR
country: Italy
style/genre: Prog Metal, Italian Metal, etc.
website: http://www.emptytremor.com/
related bands/artists: Daniele Liverani, Genius Project, Kharma, Noise Pollutione, DGM, Oliver Hartmann (ex. At Vance)
similar bands/artists: Dream Theater, Dreamscape, Madsword, Dali's Dilemma, Prymary, etc.
artist info: 90年代からイタリアのシーンを牽引する若き技巧派Prog Metalバンド。近年はより楽曲指向の度合いを強めつつある。



Empty Tremor - Eros And Thanatos
Elevate Records
(2000)

イタリア出身の若手プログレメタル・バンドによる、2枚目のアルバム。彼らがデビューアルバムを出して登場した時は、少なからずプログレメタルファンに衝撃を与えた事が記憶に新しいです。というのも彼らは確か1stを出したころの平均年齢は確か10代後半。メンバーの半数以上がティーンエージャーだったのでありますが、年齢に似合わぬテクニカルで凄まじいコンプレックスな演奏形態はDream Theater的スタイルを目標としておりました。彼らの場合は、余りにもDream Theaterを敬慕するあまり、Images And Wordsのサウンドやスタイルの影響が非常に濃い。この辺りで、好き嫌いが分かれると思うが、でも彼らなりの解釈や色合いも充分あったし、僕自身は評価をしたいと思います。

さて、この2枚目のEros And Thanatosはサウンド・プロダクションや楽曲つくりもグレードアップ。畳み掛けるところでは、前面に構成をかけており、インスト陣の充実は1stとほぼ同じか、それらを凌駕しているものもある。前作の反省もかねて、収録されている楽曲もかなりバラエティにとんだ内容で、ソフトなバラードも含まれている。全体的なサウンドは、テンションの高くてアップテンポな良質なプログレメタル楽曲のオンパレードなので、Dali's DilemmaDreamscape辺りのDream Theater系の色合いが濃いスタイルが好きなファンにはお勧めであります。彼らの真骨頂はやはり澄み切ったハイトーンを繰り出すGiovanni De Luigiの歌声と、凝った演奏展開と目まぐるしい変拍子のドッキングにあると思いますね。 また、ギターリストを2人擁し、バッキングからソロイングに至るまで良好且つテクニカルなプレーが豊富に登場します。さらにキーボーディストのDaniele Liveraniは元々の本職は、実は知るひとぞ知る超絶技巧を誇るギターリストなのであります。しかし、このEmpty Tremorでは流麗なキーボードワークスで活躍しております。

ある意味、3人もテクニカル指向のギターリストが在籍しておりますが、クレジットによると、Danieleは全くギターの一音も弾いていないようです。ひょっとしたら、ギターサウンドに関してのアプローチや指導を少なからず出しているのでしょうか?。メインのツインギターリスト達に何らかの指示を出しているのか?・・しかし、そういったことは耳にしないので、全くギタープレーの構築やプレーの監督などにも一切関わっていないのかもしれませんが、その部分は謎です。Daniele本人は、ソロアルバムや自分のプロジェクトでギターを弾きまくっているので、Empty Tremorでは若きプレーヤー達を信頼して任せているのか?・・・。この辺りは、尋ねてみたい事項の一つであります。またリズムセクションも大変いい仕事をしており、ドラムそしてベースのコンビネーションは見事であります。ドラマーの繰り出す変拍子や怒涛のリズムパターンは、非常に優れたものがありますね。

1stにあったダークでミステリアスな色合いが、少し半減したかのようなところが惜しいかもしれません。しかし、イタリア産バンド特有のエレガントな雰囲気や味わいは損なわれていないし、やっぱりDream Theaterをリスペクトしたサウンドが僕は好きなので、このアルバムは、とても楽しめました。 残念ながら、このアルバムは現時点ではおそらく日本盤は出ていないはず。困った事に、年々Elavate Recordsから出ているアルバムは入手しにくくなっており、Empty Tremorの1stと2ndに関しても気づいたら見つけにくい可能性があります。ちなみに彼らの1stと3rdは日本盤出ています。(購入盤Review)

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