EVERGREY
country: Sweden
website: http://www.evergrey.net/
style/genre: Prog Metal, Powerful Metal etc.
related bands/artists: Soilwork, etc.
similar bands/artists: Loch Vostok, Savatage, Mayadome, Ion Vein, etc.
artist info: 現在世界のProgPowerメタルファンから、熱い注目を集めているバンドの一つ。



Evergrey - In Search of Truth
InsideOut Music America
(2001)

スウェーデン出身のProgPowerタイプのバンド。In Search of TruthEvergreyにとって通産3枚目のアルバムだが、新しいDramatic Metalの境地を開拓することに成功したのではないでしょうか。個人的には広い意味でのProg Metalサウンドという括りで受け止めたいサウンドだが、硬派なPower Metal(Testament, Savatage, Tad Morose)やメロディックで展開の速いサウンドを持ったProg Metalバンド(Symphony X, Magnitude 9)が好きな人にお奨めの内容となっております。彼等の音楽に初めて接したときは、「もしも中期のTestamentがアトモスフェリックになってキーボードを導入したら、こんなサウンドになるのだろうなー」という印象を持ってました。前作Solitude+Dominance+Tragedyでも、勢いのある音楽を作っていたが、3rdで彼らの音楽性がより強固に確立されてきた感が強い。順調にプログレスした結果、生まれたPowerful Metalサウンドに仕上がっている。リードボーカリスト兼ギターリストのTom Englundは、歌の特訓をコンスタントにこなした結果、自分の歌のスタイルを確立していったという。決して美声のシンガーでは無いけれども、中・低音域を武器にしたエモーショナルなシンガーとして成長を遂げております。このアルバムが、彼らをさらに大きく飛躍するきっかけになったようで、スウェーデン国内のナショナルチャートにも登場したり、アメリカで行われたProgPower USAや欧州各地でのイベントやフェスティバルなどでも大活躍をしています。このバンドの強みとしては、ツインリード・ギターが煽情的でグッドだし、ドラミングも非常にテンションが高い。残念ながらこのアルバムでの活躍は最後になるがSven Karlssonのキーボードソロが非常にスリリングでその粋なプレーが良いです。アルバムに貫かれている「UFOやエイリアンによる誘拐事件」などのテーマは非常にX-Files的であります。サスペンスの濃い内容ですが、全体的なテンポや流れも良好なのでだれることは、全くないです。とにかく全編に渡って、ダークでシリアスな雰囲気が支配しております。スリリングな演奏とテンションの高い世界観が確立されている。楽曲も大変上手くまとまっていて素晴らしい。お薦めのProgPower系のアルバムです。(購入盤Review)

PILGRIM WORLD推薦盤


Evergrey - Recreation Day
InsideOut
(2003)

コンスタントな活動が実を結び、欧米方面のメタルシーンでは、ブレイクを果たしたのではないか?という印象すら強く感じさせるEvergreyにとって通産4枚目の作品。前回キーボードで素晴らしい働きをしていたSven Karlssonが脱退しておりますが、Svenの後任者として充分な実力を発揮している新しいキーボーディストが加入しております。前作In Search of Truthが、彼らにとってもブレイクスルーのきっかけになった重要な作品だっただけに、今回の作品はどのように仕上がっているのか?というのが注目するべきポイントの一つだったのではないでしょうか。

前作は全編に渡って、非常にスリリングでテンションの高いアルバムでしたが、Recreation Dayは少し様相が異なっていると思いました。よりアグレッションとヘヴィーな部分を強調させつつ、新しい解釈やモダンな感性も取り入れていることが、この作品の特徴の一つではないかと思います。かと言って、全部が丸ごとシンプルでストレートになったのかと言えば、そうとも断定できないでしょう。前作で培ったコンプレックスな部分は大事にしつつ、アグレッシヴな部分を加味したEvergreyらしい、Progressive Power Metalに仕上がっていると思います。もちろん楽曲によって、前作に通じるようなスリリングでアップテンポに攻め込むアプローチは、聴いていてとても嬉しくなってきます。

Tom Englundの歌声は、ますます情感を込めたものとなっており、さらに楽曲に悲壮感を醸し出すことに貢献していると思います。Tomの声は、割とハスキーで中低音から少し高い音域までをカバーしております。楽曲のテーマや内容に合わせて、アグレッシヴな部分からソフトな部分まで幅広く表現をしようとしていることが、窺えるでしょう。このアルバムでは、現在進行形の欧州タイプのパワーメタル〜ProgPower的なメタルが上手く展開されていると思いました。インストセクションに関しては、勢いを重視している部分から割とミッドテンポに重きを置いたものまで、色々なバリエーションを付けておりますね。確かに前作よりは、少し分かりやすさや親しみやすさを出すアプローチを施していると思いますが、テクニカルな部分もやはり彼らは大事にしているところがポイントとして挙げられます。Keyboardサウンドは割と現代的な解釈が施されていると思いますが、アグレッシヴなギターサウンドやバッキングと上手く溶け込んでいて良好です。

前作のアプローチが好きだった人には、違和感を感じる作品なのかもしれません。ですが、Recreation Dayの場合は、各楽曲それぞれにドラマやストーリー性を含めて、丹精込めて作り上げたという印象を感じるのではないでしょうか。パっと聴いた感じでは、なかなかに浸透しにくい部分もあるかもしれません。ですが、それぞれの要素が上手く絡み合っており、そういった構成部分から楽しさを体験するならば、このアルバムはとても素晴らしいと感じるのではないでしょうか。聴き手の気分や聴く環境によって、印象は随分と異なるはずです。ドッシリと構えて、じっくりと聴いていくと、このアルバムは大変面白い作品だと思います。やはり、この作品は全般的にMetal系のリスナーには、何かを強く感じ取ってもらえると思います。正直、Progサイドのリスナーには、重厚すぎてのめり込みにくい作品かもしれません。とにかく、Evergreyのサウンドやアプローチが好きなリスナーには堪能していただきたいアルバムです。(購入盤Review)

Discography:


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