EYEFEAR
country: Australia
style/genre: Prog Power Metal
website: http://www.eyefear.com/
similar bands/artists: Queensryche, House of Spirits, Valley's Eve, etc.
artist Information: オーストラリア出身の硬質なサウンドを武器にするProg Power Metalバンド



Eyefear - 9 Elements of Inner Vision
Nightmare Records/Massacre Records
(2004)

豪州出身のProgressive Power Metalバンドにとって、ミニアルバムを含めて通産3枚目になるフルレングス。人間の中に介在する心象風景を紐解くような形で楽曲が進行していく形態をとった一種のコンセプトアルバム。これは海外のProgPower系統のメタルを好むリスナー達からは、かなり大きな支持を得ている。しかしながら、私は前評判が余りにも良かったせいか、そういった人達のようには残念ながらのめりこむことができなかった。確かに硬質でパワフルなProg Power Metalが展開されているのだが、なにか一つ、二つと物足りない部分が結構目立ってしまった。演奏的にはソリッドだし、コンプレックスなリフやヘヴィーなパートもふんだんに使われている。おそらくキーボードの音が平坦で淡白すぎるきらいがあるせいか、のめりこめない。キーボードのサウンドが前に出ていないというかプレー的にも大きな魅力を感じられないのである。ひょっとしたら彼らの場合は、キーボードレスの方がより楽しめたのかもしれない。ただし、中盤から後半にかけて段々と私好みの演奏やスタイルが出てくるので、決して一刀両断にしては、せっかく一生懸命アルバムを作った彼らに失礼に値するので、結構聞き込んでみました。やはり結論的に言えば、前半部分が、どうも私個人はしっくりこない。プロダクションやサウンドメイキングの関係もあるのだろうが、楽曲の構成にもっと練りこみが必要だったのだろうか?。私にはしっくりこない理由が、ちょっとまだ断定できないけれども。うーむ、演奏にもメリハリがあってよいのだが、やはり不満はキーボードの音かな、ストリングスぽい音を主体にしていることが原因かもしれない。もっと、色んなキーボードの音色やメリハリをつける必要性もあっただろうと思う。彼らのようなスタイルは、私の好きなタイプなのだが何かつきぬけるものが欲しかったです。しかし、後半部分は魅力的な部分も含んでいたし、歌詞に目を通しながら音楽を聴いていると自然と楽しんでいける部分も見出したりしました。素材はしっかりしているし、ミュージシャンシップも堅固なものは持っている筈だから、今後もっと工夫をして頑張って欲しいものだ。いいものは持っていると信じているし、次に期待をしたい。くどいけど、ここのキーボードプレーヤー氏には、バンドの演奏をより引き立てる手法を見出して欲しいと願いたい。(購入盤Review)

Back to [E] Section
Back to Review Index

Top Page