FIFTH SEASON
country: U.K.
style/genre: Prog Metal
website: 現在、彼らの公式サイトは存在していないようです
related bands/artists: Inner Sanctum, D-Void, etc.
similar bands/artists: Fates Warning, Auditory Imagery, Rush, Linear Sphere, etc.
artist info: 90年代中期を中心に活動をしていた、コンプレックス路線を追及していた英国産Prog Metalグループ。



Fifth Season - Journey Through An Open Mind
Independent Release
(1997)

英国出身の4人組Prog Metalグループによる、1stアルバム。Fifth Seasonは、このアルバムをリリースする以前にInner Sanctumという名前で一時期活動をしておりました。1995年に結成後、デモ作品などを制作。その後、このアルバムがひっそりとリリースされたのであります。自主制作で、当時の状況や英国のHR/HMシーンなどから考えると、The QuestSeer's Tearなどのように、彼らの活動は困難を極めたのではないでしょうか。以前から、アンダーグラウンドのProg Metalを好む人たちの間で評判になっていたので、自分も興味を持っていたのですが、ようやく最近ゲットすることができました。「何やらどこかで聴いた名前だなー?」とピンと来た人がいるかもしれません。そうなんですよ、実はこのグループ、あの賛否両論が起こったDream Theaterのトリヴュート・カバーアルバムにも参加しておりました。でも、彼ら本体のやっている音楽スタイルは、あんまりDTに似ているとは思いませんでしたけど・・。話は変わりますが、とっても似たような名前でややこしいですが、北欧辺りを拠点に活躍しているFifth Reasonというバンドがいますが、彼らとは関連は全くございませんのでご注意ください。

・・・Fifth SeasonJourney Through An Open Mindの話に戻ります。全体的に色々と聴いてみましたが、さすがは英国出身のバンドということで、よくまとまっていると感じました。現在の観点からいうと、多少地味に感じられる部分やマイナー的な薫りを放っているので、その辺りで好悪は別れてしまうことでしょう。しかし、手堅いコンプレックスからテクニカル風な路線などを含めて、僕個人は各楽曲を色々と楽しませていただきました。1997年にリリースされた当時のインディーズから出た作品としては、よく頑張っていると思います。しかし、先ほどの文章でも触れたように、現在振り返って聴きなおしてみると、ボーカルメロディーの煽情性がやや弱いといわざるを得ないかもしれません。言い換えれば、日本人リスナーが好む歌メロは期待できないということです。

キーボーディストが専任ではないので、あまりシンセリードやソロで活躍する場面が多くないのが残念。しかし、バッキングでいい味を出しているので、もっと活躍して欲しかったところ。バンドの4人によるアンサンブルは、かなり強固で個人的には魅力的でグっと来ましたね。英国のバンドとは言うものの、湿り気は余り無いような印象です。近いタイプでいうとアメリカのAuditory ImageryFates Warning的と言ってもよいかもしれません。その一方ギター・ソロ辺りからは、英国出身のバンドの伝統や誇りを受け継いでいる姿も垣間見る事ができました。

残念ながら、このバンドは既に活動を停止しています。その後、残りのメンバーがD-Voidというバンドを継続させていたようですが、シーンの彼方に消えていったかのようであるのが残念です。英国で、この手のコンプレックス路線のProg Metalグループが活動する基盤はないに等しいので大変だったと思いますが、彼らのような存在を忘れてはいけないと確信しました。このアルバムは入手が極めて困難な部類ですが、どこかで見かけたらラッキーかもしれません。90年代中期辺りのインディーズ系Prog Metalや、地下でレジスタンスのように頑張っていた頃のProg Metalが好きなリスナーには、なにかグっと喜びがこみ上げてくるものを提供してくれると、僕はそう思いますよ。(購入盤Review)

Back to [F] Section
Back to Review Index

Go to Top Page