FLOWER KINGS, THE
country: Sweden
style/genre: Prog Rock, Symphonic Rock, etc.
website: http://tfk.progjam.com/
related bands/artists: Kaipa, Transatlantic, Karmakanic, The Tangent, Hasse Bruniusson, Daniel Gildenlow, etc.
similar bands/artists: Magic Pie, Moon Safari, Yes, Circus Brimstone, Toxic Smile, Transatlantic, Roine Stolt, Spock's Beard, etc.
artist info: スウェーデンが世界に誇るシンフォニック・ロック・グループ。現在進行形のProgressive Rockを展開している。



The Flower Kings - The Rainmaker
InsideOut America
(2001)

スウェーデンを代表するProgressive Rockバンド、The Flower Kingsにとって通産6枚目となるフルレングス・アルバム。90年代以降のProg Rockシーンの中でも、大変重要なバンドと言えるでしょう。プログレを扱う雑誌でも、大きく取り上げられている存在なので、細かい内容は省かせていただきたいと思います。もしも、まだThe Flower Kingsに挑戦したことがないリスナーにも、ぜひ彼らの素晴らしい音楽を経験していただきたいと思います。世界中のファンを魅惑する彼ら独自のサウンドが、各アルバムで展開されておりますので、ぜひチェックしてみてください。・・・と、こんなことを申しあげている私でございますが、まだまだ探求をしている途中のThe Flower Kings初心者リスナーの戯言と認識しながら読んでいただければ、これ幸いでございます。

実は、私の場合The Flower Kingsの音楽に初めて挑戦しようと思い、当時購入したのが2001年にリリースされたThe Rainmakerだったのです。前作のSpace Revolverが大好評だったので、この作品の内容がガラリと違うということで色々な意見が交わされているようであります。僕自身は、このアルバムが初めての体験だったのですが、非常に感銘を受けました。全体的には、壮大な欧州産のシンフォニック・ロックの影響化にある音楽ですが、単なるシンフォ系もしくはプログレ系という括りでは測れないフレキシビリティーというか自由度や広がりを見せているところが、大きな魅力として映りました。

"Last Minute on Earth", "Road To Sanctuary"," City of Angels"などに代表されるロングフォームの曲では、様々な展開部が用意されており、歌詞に描かれているストーリーラインを大事にしつつ、インスト部が前面に出るところでは緻密な構成力とアンサンブルが誠に見事であるなーと思いました。またRoine Stolt (guitars)、Tomas Bodin (keyboards)、Jonas Reingold (bass)達によって奏でられるフレージングやソロなどは、非常にクレーバー且つ繊細な味わいをかもし出していて素晴らしい。The Flower Kingsの楽曲作りの総監督存在と言いたくなるRoine Stoltによって手がけられたメロディーラインや楽曲には、どれも暖かい安らぎとドリーミーな部分を強く感じさせるものがあります。

また所謂Progressiveな感性を強く押し出した楽曲だけでなく、ラジオで流れてもおかしくないショート・フォームの楽曲なども親しみやすく、Prog系やシンフォニック・ロック系などに捕らわれないポップでキャッチーな要素もありますね。The Flower Kingsの大ファンの中には、このアルバムで打ち出された方向性に満足をしていない方もいらっしゃると聞いておりますが、私は余り細かく考えずに自然と受け入れることができました。

全体の構成力そして暖かく包み込むかのような、それぞれの楽曲とサウンド、静と動のコントラストを大事にしたダイナミズム、プログレ指向の強い楽曲で見られる冒険的なアプローチ、そして卓越した演奏形態とユニークなパフォーマンス等を私は満喫しております。歌詞の内容は、割とシリアスなものから皮肉を込めたものなどがあったりしますが、決してとっつきにくいものではなく音楽と歌詞の中に込められたメッセージとテーマが連動してる美しいThe Flower Kings独特のワールドが楽しめました。シンフォニック・ロックや現代的な解釈を施した現在進行形のProg Rock系に興味があるProg Metalファンにも強くお薦めします。蛇足ですが、巷のProg MetalファンにはSpace Revolverに人気が集中しているらしいです。僕の場合は、なぜかThe Rainmakerの方に強く惹かれるものがあります。これ以上書くと、ボロが出るのでそろそろお開きにします(^^;)。TFKにお詳しいリスナーや識者には突っ込みどころ満載の貧困レヴューでございましたが、ここまでの精読、誠にありがとうございます。(購入盤Review)

PILGRIM WORLD推薦盤


The Flower Kings - Unfold The Future
Inside Out
(2002)

欧州を代表するベテランSymphonic Rockグループによる、2枚組のアルバム。前作のアルバムThe Rainmakerは、Hard Rock/Metalファンの間でも評判だったようであります。実は僕もフェイバリットな作品としてお薦めの作品だったのですが、次のアルバムがどのような内容になるのか興味を持っていました。このアルバムUnfold The Futureは2枚組ということで、内容が非常に濃くて、いろんなスタイルの楽曲が登場しております。

購入した当初は、様々な楽曲やサウンドが飛び出しており、前作とも趣きが異なる感じで、吸収するのにとても時間を要するアルバム・・というのが第一印象でした。時間をかけてゆっくり対峙していくうちに、段々その魅力の虜になっていくという感じですね。1枚目のオープニングのエピック大曲「The Truth Will Set You Free」だけでも色んな展開や面白いプレーが飛び出していて痛快です。2枚目最後にもやはり長編曲の「Devil's Playground」で魅了されます。それらの2つのエピック大曲を挟むようにして、数々のThe Flower Kingsワールドが展開されています。「Monkey Business」に代表されるようなストレートなHeavy Rockながらもウィットに富んだ雰囲気の楽曲。テンポが早くて軽快な「Fast Lane」。そして「Silent Inferno」に代表されるようなテクニカル寄りでテンションの高いインストや、リズム隊の活躍が冴え渡る楽曲など。正統的なシンフォ的なものから、それこそブルージーでロック風味の強いものまで、色んなタイプの楽曲が楽しめる作品に仕上がっていると思いました。

改めてジャズ風味の曲を聴くと、Zoltan CsorszJonas Reingoldの凄みが伝わってきます。シンフォニックな面と、ジャジーな場面で時折見せるTomas Bodinのキーボードワークが、非常に素晴らしく堪能いたしました。The Truth Will Set You FreeDevil's Playgroundの2つのロングフォームな楽曲ではTFKの底力が出ていると思いましたし、お見事というしかございません。今回の作品を聴いての大きな収穫は、Silent Infernoの素晴らしさを再発見したということでしょうか。この作品も、いろいろな楽曲を聴いていくうちにいろんな発見があると思います。

多種多様な楽曲がズラリと並んでいますが、全てカッチリと違和感無くまとめあげています。The Flower Kingsの力量は、あらゆる見地から見て、本当に凄いと痛感しました。バンドの顔でもあるRoine Stoltを始めとする主要メンバーのみならず、ゲスト参加しているPain of SalvationDaniel Gildenlowなどの活躍も注目でございます。(購入盤Review)

PILGRIM WORLD推薦盤

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