FORGOTTEN SUNS
country: Portugal
style/genre: Neo-Prog, Hard Prog, Prog Rock, etc.
website: http://www.forgottensuns.net/
related bands/artists: Miguel Valadares, etc.
similar bands/artists: Arena, Marillion, Threshold, Enchant, Yes, Pink Floyd, Pendragon, Ricochet,
Tea In The Sahara, etc.
artist info: Galileo Recordsによって見出されたポルトガル産のバンド。シンフォニック且つハードめのNeo-Progサウンドが定評。
Forgotten Suns - Fiction Edge1 (Ascent)
Galileo Records
(2000)
ポルトガル出身のNeo-Prog系バンドによる1stアルバムです。バンドの結成は遡る事なんと90年代の初頭で、意外と活動歴は長いようです。もともとはカルテット編成のバンドでありましたが、最終的にはキーボードを含む5人組に発展していきます。制作したデモ作品がGalileo Recordsのスタッフの目にとまり、2000年に1stアルバムをリリースしました。このアルバムはコンセプトアルバムとなっておりまして、宇宙や人間との関係を主題テーマにしているように思います。また音楽自体もそういった壮大な叙事詩を表現しようと頑張っている様子が伺えます。ギターなどエッジの立った音質やリズム的なアプローチはNeo-Prog系を超えて、Prog Metal的なニュアンスを内包していますしハードで起伏のある展開からはThreshold, Ricochet, そしてDream Theater等を好むリスナーの琴線をくすぐるのではないかと思います。一方、ArenaやPendragonにも通じるかのような、バックグラウンドを包み込むシンフォニックなオーケストレーションが効果的であります。各メンバーによるインタープレーや演奏陣が活躍しており興味深いです。ギターは極力フレージングを大切にしたソロワークで頼もしいです。またキーボードが活躍する度合いが高く、個人的には楽しむポイントとして、シンセワークを中心とした鍵盤奏者Miguel Valadaresの働きが素晴らしいと感じました。コンセプトものということで、楽曲ひとつひとつは流れを大事にした構成になっています。基本的に長い曲が多いですが、聞き手が飽きることがないような気配りのようなものを感じる事ができました。またボーカルも柔和でソフトな歌い方を心がけているところもポイントが高いと思いました。初期のMarillionやArena、Threshold, Pendragon辺りの現在活躍している英国系のメロディアスProgバンドが好きなリスナーには、大変楽しめる音楽性を持っていると思います。非常にいいものを持っているバンドだと思います。既に2ndアルバムSnoozeもリリースしており、欧州のNeo-Prog〜Symphonic Rockを好むリスナー層を中心に注目を集めています。個人的には、今後もどんどん頑張ってもらいたいバンドとして応援したいです。(プロモ盤Review)