FREELOVE
country: Japan
style/genre: Hard Prog, Heavy Rock, Organ-drenched Prog, etc.
website: http://ww35.tiki.ne.jp/~apocalypse/
related bands/artists: Lushel, etc.
similar bands/artists: Deep Purple, Uriah Heep, Marge Litch, Gerard, Atomic Rooster, Spiritual Beggars, Led Zeppelin, etc.
artist info: Art RockやKeyboardを中心としたハードロックを得意とする日本のグループ。



FreeLove - Official Bootleg Vol.1 Concert 2005 Sapporo
Musea Parallele/Poseidon Records
(2006)

こちらは、北海道でのライブの模様を捉えた内容となっております。サウンド的には、ハード&へヴィよりなアートロック・ハードプログレ的な音楽ですが、より60年代後期から70年代のロックやサイケな彩りもあります。オルガンを担当する方によるハモンドの音色や歪みとオーバー・ドライブのかけかたなどは、イギリスのプログレやDeep Purple/Rainbowなどが好きな人を唸らせるのではないでしょうか。しかし、彼らの場合は国内の様式美HR/HMとは質感はだいぶ異なります。オルガンが唸りをあげて、ハードに展開する部分が目立つパートは変なたとえからもしれませんが、アートロックやサイケの影響を受けてストレートになったMarge Litchという様子で面白いです。メンバーはそれぞれ、国内のグループで力をつけて活躍している人たちという印象で着実に自分たちがやりたいことをプレーしているという具合です。ひょっとしたら、海外のSpiritual BeggarsAtomic Roosterあたりが好きな人にもアピール度大だと思います。日本のハードプログレや、近年のGerardのようなヘヴィKeyboardプログレなどが好きな人たちを振り向かせるポテンシャルもあります。Official Bootlegということなので、サウンドやプロダクションに関しては、生々しい部分が突出しているという印象であります。熱いロック魂が如実に感じられるはず。(プロモ盤Review)


FreeLove - Apocalypse
Musea Parallele/Poseidon Records
(2006)

前作Official Bootleg Concert 2005の作品が、リリースされた同年に発表されたのがApocalypseアルバムです。名古屋を拠点に活動しているFree Loveにとって通産2枚目となるアルバム。この作品をリリースしている日本のPoseidon Recordsは、注目のプログレ系レーベルでありまして、主に日本のProgressive Rock的な要素を大事にした有望なグループを輩出しています。ここに所属をしているグループは、どれも独特の色合いを持ったものが多いという印象を持っています。さて、そのPoseidon RecordsがプッシュするFree Loveでありますが、前述のレヴューをご覧になって音楽をチェックされた方には納得の生々しいエネルギーを放出する日本のプログレッシヴ・ハードロック的サウンドが楽しめるでしょう。名古屋を拠点にしているだけあって、実力派揃いの演奏力がリスナー側に伝わってくるのではないでしょうか。彼等のライブアルバムを以前聴かせてもらった時には、GerardRainbowなどに通じるハードなロック、そしてプログレ指向のサウンドという印象でしたが、今回はさらにロックが元々持っている生々しい衝動やジャムセッションから発展したであろうアイデアが楽曲として昇華されていると感じられました。個人的には海をテーマにした「Umi No Koe」という楽曲を堪能いたしました。というのも後半のインストが、いい意味でプログレ・ハード系とネオプログレ系のドラマティックな部分を捉えたところがあり、日本のSeilaneMarge Litchにも通じるところがあって、個人的にはエキサイティングでした。GerardやRainbow辺りが好きな人は楽しめると思いますし、前半からサイケ色や60年代や70年代のヘヴィーロックが持っていたスピリットがひしひしと感じられました。彼等の場合は、シンフォ的テイストを持った典型的な日本のプログレ・ハード勢とはかなり趣きは異なっております。情念が渦巻くようなハード&ヘヴィなパートをFree Loveは得意としていますが、「Umi No Koe」や「Spiral」などの楽曲に顕著なようにアグレッシヴなパワーとテンションの高さが感じられるはずです。日本のバンドを応援しているリスナーだけでなく、洋楽のロックサウンドを求めているリスナーにも衝撃を与えるパワーがあるのではないでしょうか。様々な音色とリードプレーなどが印象的なキーボードが活躍するパートがありますので、その辺もポイントとして注目してみてください。Keyboardオリエンテッドなサウンドでハードな部分を強調しているプログレ系グループが好きなら、きっと楽しめると思います。ライブも精力的に行っているそうです。(プロモ盤Review)

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