Frogflavor - Space of Magic
Poseidon/Musea
(2006)
聞く前にクレジットを見ると、「うお、これは国内の実力派プログレハードBarakaのIssei Takami氏も参加しているのか！」というのがまず興味を持った最大のきっかけでした。今回はBarakaのお話は割愛させていただきますが、やはり比較対照として少しあげざるをえないでしょう。Frogflavorのサウンドは、全体的にはハードロック寄りな日本フュージョンです。しかし、T-SquareやCasiopeaのタイプとは、あまり共通点は無いという印象です。曲によってはジャズ色が濃いものもあって、このあたりは中心メンバーのベーシストの方が、イニシアチブをとっているのでしょう。ファンクがかったグルーブや、インストを中心としたテンポ、そしてやや早めのロックやへヴィ寄りなフュージョンが楽しめます。高見氏が参加しているので、やはりプレー的にBaraka色が強いややプログレハード的な部分が濃くなるのはうれしいところです。メンバーそれぞれは、やはり様々なところで演奏してこられた方たちという印象で、ミュージシャン・シップをおおいに発揮しているという印象です。ハードロックや好きだけど、ジャズフュージョン的なものはちょっと苦手という方には、ピンと来ない楽曲があると思いますが、このあたりは好みが分かれるところでしょう。ですが、へヴィなフュージョンからロック色が強めの国内インストサウンドが好きな人には十分楽しめると思います。楽曲によっては、BARAKA的なアプローチの濃密でテンションの高いものが用意されています。その一方で、野獣王国の是方氏の作風に近くて、爽やか且つハードでキャッチーなものを中心に聞いて楽しみました。(プロモ盤Review)