Marco Ferrigno - Hanging Gardens
Lion Music
(2006)
Shrapnel Recordsからアルバムを出していたGeorge Bellasを憶えているでしょうか？。Marco Ferrignoは、Georgeのまな弟子の一人でありまして、メキシコ出身の技巧派ギターリストです。そのMarcoによる1stソロアルバムが、このHanging Gardensになります。George師匠の影響を受けた、コンプレックスな構成を得意としたNeo-Classical Prog Metalサウンド。そうです、あのGeorge Bellasが見せていたTurn of The New Milleniumを引き継ぐサウンドと言えば分かりやすいでしょう。ネオクラシカル様式美の影響下にあるProgPower Metalの色合いが強い楽曲も登場しています。しかしながらAdagioやArtension、そしてSymphony Xとはまたかなり違った指向です。やはり一番近い方向性とサウンドでいえば、George Bellasタイプといっていいでしょう。ゲストに敏腕ミュージシャンを含んでいるので、テクニカルなソロやインタープレーが登場して個人的には面白いと感じました。そして、なんといっても畳み掛けるような豪快な変拍子と音楽理論を駆使した、めくるめくインストワールドが展開されておりたまりません。もちろん師匠のGeorge Bellasもゲストでスポット参戦してます。惜しむらくは、サウンドプロダクションの一点につきます。演奏形態と充実した高度なアンサンブルはテイスティーなんですが、音質がもっとよければと考えると勿体無いです。プロダクションを向上させることが彼の次の課題でしょう。とりあえずは及第点は確実に突破していると、自分は思います。(プロモ盤Review)