GLASS HAMMER
country: USA
style/genre: Prog Rock
website: http://www.glasshammer.com/
similar bands/artists: Discipline, Yes, EL&P, etc.
artist info: NEARFestにも参加した経験を持つ、コンスタントに活動をしているアメリカ産シンフォニック系Progバンド



Glass Hammer - Chronometree
Arion Records
(2000)

Glass Hammerは、2人のマルチインスト奏者Steve BabbFred Schendelが中心となって結成されたProg Rockバンドです。90年代からコンスタントにアルバムをリリースし、現在も活動をコンスタントに続けているようです。このChronometreeは、彼らにとって通産5枚目のアルバムとなります。音楽的には、YesEL&Pなどから強烈にインスパイアを受けているようです。アメリカナイズされたレトロ風味なシンフォニック路線のProg Rockが展開されているという印象です。欧州産のProg Rockとは大分異なった音像を持っており、どちらかというと全体的に割とカラっとしたサウンドをしていまして、湿り気は余り感じません。楽曲によっては、アメリカンなギターサウンドや歌が出てきたりします。ある意味、Spock's Beardにも通じるかもしれません。インスト部分では、主にFred Schendelによるオルガンやキーボードを主体にしたスリリングな演奏も飛び出したりするので、そういう点ではカナダのHamadryadCairoにも通じるという印象ももちました。ゲスト参加としては、SomnambulistTerry Clouseや、AyreonArjen A. Lucassenがギターで登場しているのも意外な驚きでした。

このChronometreeは、独特なストーリーラインを持つ珍妙なコンセプトアルバムとなっております。ライナーノーツにも多少詳しく載っているので詳しくは記述をしませんが、あらましを書くとこんな感じになります。『主人公のTomさんが、自分の大好きなYesなどのプログレアルバムを聞いているときに、ある出来事に出くわします。メロトロンやシンセサイザーの音を通して宇宙人からのメッセージを受けとります。そのメッセージは、TomにChronometreeと呼ばれるタイムマシーンを作りなさいというものだったのです。さらにエイリアンのメッセージによると、いずれTomを訪れるという内容なのです。』 Chronometreeやエイリアンという未知との遭遇をめぐって、Tomの様々な葛藤や心境の変化がレトロなプログレッシヴ・サウンドを通して表現されています。

音的にはシンフォ系のロックやアメリカ産のProg Rockが好きな人には結構アピールするのではないでしょうか。リードボーカリストのBrad Marlerの歌い回しや声質に、かなり癖があってこの人の歌唱スタイルが好悪を大きく分けるでしょう。また様々なProg Rock関連を聞いている人にとって、「果たしてどれほどChronometreeがアピールするのか?」という事も未知数であります。海外のProg Rock専門のサイトでは、割とこのアルバムは評価がそこそこあると思うものの、好き嫌いがはっきりと分かれる作品かなーという印象を持ちました。インスト部分がフューチャーされている箇所は、そこそこテンションが高いと思います。しかし、その一方日頃ハード&ヘヴィな音楽を好むリスナーを代表しての感想となると、なんて言うのでしょうか・・・もう少し硬質寄りのエッジや高いテンションをキープしていたら、さらに楽しめる作品になったかもしれません。キーボードを主体としたパートは、それこそEL&PやCairoなどにも通じる展開やスリリングなプレーがあって楽しめる部分も結構あるのですが、リズム・セクションのアレンジメントなどが若干単調になりがちかもしれません。サウンドプロダクションに関しては、良好ですがアメリカンなドライな雰囲気がところどころで漂っていると思います。(購入盤Review)

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