GENTLE GIANT
country: U.K.
style/genre: Progressive Rock, British Rock, etc.
website: http://www.blazemonger.com/GG/
related bands/artists: Simon Dupree & The Big Sounds, etc.
similar bands/artists: Spock's Beard, Echolyn, Nathan Mahl, etc.
artist info: 卓越した演奏能力だけでなく、驚異的なボーカルハーモニーも武器としている伝説のProgressive Rockバンド。



Gentle Giant - Octopus
Vertigo Records
(1972)

英国を代表するProgressive Rockグループ:Gentle Giantが、1972年にリリースしたアルバムです。70年代は多くの優れたRockグループが登場していますが、Gentle Giantは非常に面白くて幅の広い音楽性を持っていると思います。このレヴューを書く前にずっと考えていたのですが、Gentle Giantのやっている音楽は奥が深いので、感想を簡単に書かせて貰えないというのが恐ろしいですね。でも演奏形態やSpock's BeardのMorse兄弟にもモロ影響を与えたあのアクロバティックなボーカル・ハーモニーを聴いて「これが元祖なんだなー」と唸りました。大分前の話になりますがイギリスの音楽雑誌を読んでいたときに、Dream TheaterJohn Petrucciのインタヴューがあって「Gentle Giantは自分のフェイバリット・バンド」みたいなコメントがあって、それ以来Prog Metalファンの自分としては、ずっと気になっていました。Gentle Giantの歴史やグループの背景などを色んなところで読ませてもらったり、識者の方たちのコメントを読んでいると勉強になります。ファンによっては、挙げている好みのアルバムが様々でAcquiring The TasteFree Handなどが素晴らしいと考えているファンの方が大勢いるようです。やはり全般的な意見として、今回レヴュー記事として紹介する「Octopus」が総合的に自分としては入りやすいと思ったので、これに挑戦してみることにしました。結果的にこの判断は、良かったと思っています。いやー本当にOctopus一枚に詰まっている楽曲はどれも面白く、Gentle Giant自体が一つのジャンルなのかもしれないと感じました。このグループは、聴きこみ作業のしがいがある音楽を作っていると思います。とにかくまず出てくる印象は面白いということで、バンドのアンサンブルが非常に緻密で複雑なプレーが随所で登場しつつも、包み込むような安らぎも同時に感じることができました。ロックグループとしては、その他チェロやトランペットなども上手く使っていて、奇をてらった感じはなく溶け込んでいます。また、この当時のロックグループとしては割とハード&ヘヴィなエッジも含みつつ、暖かみのある豊かなサウンドに仕上げているようにも思いました。 非常に強靭なリズムワークと安定感があって、グイグイと引き込まれていくことができました。いろんな楽器を使っていて音自体がカラフルです。6人以上が演奏しているように錯覚してしまいそうです。Keyboardの方も素晴らしい活躍をしています。バンド全体が一体となった演奏ももちろん素晴らしいですが、それぞれのメンバーが 大事なパートを担っていますね。でも複雑でありながらも、とてもスリリングで楽しく聴くことができました。Gentle Giantは今後も気になったものをピックアップしてければと思います。(購入盤Review)

PILGRIM WORLD推薦盤

discography:


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