HEADS OR TALES
country: Sweden
style/genre: Prog Metal, Technical Metal, etc.
website: 現在のところ公式ページの存在を確認しておりません。
related bands/artists:
similar bands/artists: Tritonus, Manitou, Trivial Act, Fates Warning, Dream Theater, Spiral Architect, etc.
artist Info: コンプレックスでメキャニカルな変拍子や展開を得意としていた若手Prog Metalバンド。



Heads or Tales - Eternity Becomes A Lie
Black Mark
(1995)

90年代半ばに登場し、北欧メタルファンの間でも話題になったテクニカル系Prog Metalバンドの1stにして最後のアルバム。バンドは5人編成となっており、ツインギターを中心にかなり凝りまくった演奏形態で楽曲が展開されていて、聞いていて気持ちが良い。リードボーカリスト、Robert Forseのハイ・ピッチ〜高音域をヒットする歌い方から、Crimson Glory辺りの影響も感じられるが、好みはリスナーによって分かれるだろう。サウンド的には、90年代北欧から多く登場したギターを中心としたManitou, Trivial Act達のようなメキャニカルな演奏を得意とした硬質Prog Metalバンド勢に通じるものがあり、非常に私好みの音楽性であります。多くの人が指摘しているように、このバンドの場合のウィークポイントは、ハイピッチぎみのボーカルメロディーと、ドラムの音作りの淡白さかもしれない。しかし、演奏形態は硬質なProg Metalサウンドや、ビシバシとキメまくる変拍子や忙しい展開のアンサンブルが楽しめると思う。このバンドにはクレジットはないが、1曲だけほんのりとキーボードプレーやサウンドを聴くことができたが(錯覚か?)、これが中々センスが良かった。またキーボードではないが、オープニングのSEの使い方やサンプリングなどを使ったような音使いも、掴みどころがいいと思う。リードギターリストのMikael Lindqvistは、従来のメタルギターのみならずシンセサイズギターのような音色も使いこなしていて面白い。とにかく勢いと攻めの姿勢が感じられて、私は楽しめました。他の北欧系HR/HMのような心に浸透するようなメロディーや楽曲指向のアプローチとは、異なるでしょう。しかし、彼らが目指しているアプローチは、個人的には興味深いと思いました。このアルバムの後に、音楽性やプロダクションを磨いていけばかなり凄い存在になっていたと思われるが、残念ながらHeads or Tales自体の活動はこれ以降は無いようであります。こぼれ話を最後に一つ。ボーカリストのRobert Forseは、面白いことに同じスウェーデン出身のMind's Eyeのボーカリストとしてリクルートを試みたようですが・・・結局は選出されるまでには至らなかったようであります。(購入盤Review)

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