IL BALLETTO DI BRONZO
country: Italy
style/genre: Prog Rock, Italian Prog, Heavy Sympho, etc.
website:
related bands/artists: Citta Frontale, Gianni Leone (Leo Nero), Divae, etc.
similar bands/artists: EL&P, Banco Del Muttuo Soccorso, Par Lindh Project, Mastermind, Black Sabbath, Ars Nova, Gerard, etc.
artist info: イタリアはNaples出身の才能豊かなHeavy Symphonic Progバンド。



Il Balletto di Bronzo - Ys
Polydor Records
(1972)

イタリアを代表するシンフォニック・Prog Rockバンドによる通産2枚目となるアルバム。このアルバムには、正直非常に大きな感銘と衝撃を受けました。イタリアのProg Rockバンドの多くは明朗で叙情的な美学を貫くタイプのものが多いという印象ですが、YsにおけるIl Balletto di Bronzoの手法は、かなりタイプが異なるようにも思いました。特に注目したいのが、リードボーカルも兼任するGianni Leoneが操るキーボードの数々・・、オルガン、ピアノ、メロトロン、ムーグシンセサイザー等のプログレッシヴ・ロックの鍵盤奏者ご用達のVintageなアイテム群をフル活用することによって、非常に高次元なシンフォニックなサウンドを構築しております。その一方、非常に幻惑的で妖艶な世界観を醸し出している所が非常に興味深いです。70年代初頭にリリースされたバンドですが、音的にもヘヴィーなものを指向しており、ある意味EL&Pと、アートロック的側面が強かった時代のBlack Sabbathが融合したかのような刺激の高いサウンドを作り出していることを、僕自身は高く評価したいと心の底から思います。ギターリストのLino Ajello、そしてVito Manzariは、非常に良いサポート役としての活動だけでなく、ここぞという時には前面に出てヘヴィーロック的なパワーと躍動感を出しております。またリズムセクションの屋台骨として、Gianchi Stringaが貢献しており、硬軟を上手く使ったドラムワークが興味深く、柔らかいスナップを効かせたショットやパラディドルなどに注意しながら楽しく聞き込むことができました。また女性コーラス隊が随所で登場しており、コーラスワークもある意味、異様なスキャットやテンションを高める効果を打ち出すなど面白い。このバンドはアレンジメント演奏面や楽曲構成などに至るまで、非常にスリリングで濃密な音楽を作り出すことに成功していると思います。このアルバムは、よくプログレの名盤として様々な場所でよく紹介されておりますので、温故知新に熱心なリスナーにぜひ聞いていただきたいアルバムです。私はこのアルバムを聴くたびに、目から鱗が落ちてしまいます。リリースされてもう既にかなりの年月が立っておりますが、このアルバムに打ち出されている作品内容の完成度たるや見事なものでございます。Italian Prog RockやEuro Rockにも関心が高いProg Metalのリスナーにとっても、新しい発見があるのではないかと思っております。Il Balletto di Bronzoが、このYsで確立したサウンドは時代を超えて、衝撃的ではないでしょうか。私は、とても気に入っているアルバムです。(購入盤Review)

PILGRIM WORLD推薦盤

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