IVORY TOWER
country: Germany
style/genre: Prog Metal, ProgPower, German HR/HM, etc.
website: http://www.ivorytower.de/
related bands/artists: Ax N' Sex
similar bands/artists: GB Arts, Poverty's No Crime, AtmOsfear, Eyefear, Dream Theater, etc.
artist info: 90年代以降、コンスタントに活動をしているメロディアスProgPower Metalバンド。



Ivory Tower - s/t
LMP
(1998)

かつてはAx N' Sexと名乗っていたグループが改名後、LMPからデビューしたのがドイツ北部を拠点に活動しているIvory Towerです。LMPというとLimb Schunerが中心のメタル系のパブリッシング関係を担当していることで知られていますし、欧州方面ではLMPの活動によりAngraが知られるようになったことによりMelodic Power Metal系を輩出することで知られているのではないでしょうか。さてこのIvory Towerの1stアルバムは、Melodic Power MetalとProg Metalの中間を行くようなアップテンポでスピーディーなタイプのものが特徴的です。しかしながら、どちらかというとDream TheaterやドイツのProg Metal勢から影響を受けたタイプのものもあり、リズムパターンに工夫を施した楽曲も目立ちます。2ndアルバムと同様で、彼等の場合は特にテクニカルな側面を強調しているグループではありません。どちらかというと楽曲指向を中心に音楽を展開することを得意としています。イタリアのArkheほどではありませんが、リードボーカリストのAndre Fischerの歌唱法がJames LaBrieぽいところがあり、その辺りからDream Theater風のグループと見なされているのではないかと思います。ブレスの仕方は、かなり似ているところがあります。1stアルバムということで、かなり元気いっぱいなところがありますし、テンポもアップビートなので結構僕は楽しむことができました。2ndアルバムではジックリと落ち着いた佇まいがあるだけに、Ivory Towerに挑戦しようという方はこちらの方が楽しめるかもしれませんね。ミディアムからアップテンポなメロディアス派のProg Metalサウンドが楽しめるつくりになっていますが、案外欧州のメタルグループを好んで聞いている人にも楽しめる作りを心がけているように思います。テクニック指向のProg Metalを求めている人には、少し物足りないかもしれませんが、そこそこテンションをキープして頑張っていると自分は思いました。巨匠ライナー・カルヴィッツがてがけたアートワークが幻想的でありますね。ここ最近は、LMPとの契約からは解放されているようで、レーベル探しが続いているようです。噂によると音楽性は、Prog Metalから寄りストレートなPower Metal指向になってしまったかのようであります。(購入盤Review)


Ivory Tower - Beyond The Star
LMP
(2000)

ドイツのメロディアス系ProgPower Metalバンドである、Ivory Towerの2作目になります。1stアルバムの時もそうでしたが、演奏テクニックで押しまくるタイプとは、異なる手法を取っています。あくまでも、楽曲を中心軸に据えたアンサンブル型 + ボーカリストの唄メロが主体と言えるかもしれません。Dream Theaterや他のジャーマンProg Metal勢に通じるスタイルを信条としていますが、めまぐるしいアンサンブルやインタープレー、それからテクニックの方面への拘りは感じられません。特にリードボーカリストは、James LaBrie辺りからの影響下にあると思います。このアルバムでは、特にド派手なギターソロやキーボードソロがバシバシ出てくるという訳ではございません。ですが、着実に自分達のペースをキープしつつ正攻法で進むというタイプと言えるかもしれません。そういうことなので、派手目の技巧大会を期待せずに楽しんでもらえれば、という見解に達しました。個人的には序盤のテンポがよい1曲目のSilenceや、5曲目のPeeping Tom、そして6曲目のBeyond The Stars辺りが好みです。3曲目に配置されているForebodingは11分と長めのフォーマットをとっているものの、途中で飽きが来ないように工夫が施されているという感じです。個人的な感想としては、キーボードの音がもう少し多彩だったら、さらに楽しめたかもしれません。・・このアルバムを最後にLMPとは決別した様子で、3枚目の作品をリリースするためにレーベル探しが続いているようです。ザクザクと切れ味のあるギターやリズム隊によるグルーブ等に身を委ねながら楽しんでもらいたいProgPower Metalサウンドといえるでしょう。(購入盤Review)

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