JARS of CLAY
country: United States
style/genre: Alternative Rock, New Tendencies, Christian Contemporary Music (CCM), Melodic Pop, etc.
website: http://www.jarsofclay.com/
related bands/artists: Adrian Belew, etc.
similar bands/artists: Sixpence None The Richer, Newsboys, The Rembrandts, etc.
artist info: 既に数多くのアルバムをリリースしているCCMシーンのホープ。



Jars of Clay - s/t
Essential Records
(1995)

現在CCMシーンを代表するグループにまで成長を遂げた、ナッシュビル出身のJars of Clayによる記念すべき1stアルバム。「土くれの器」という意味合いを持つ、この若手グループはバイブルからインスパイアを受けたクリスチャンの信仰を持つAlternative/Pop Rockグループであります。日本ではあまり大きな話題になっていなかったという記憶しかありませんが、このアルバムには2曲ほどプロデュースにAdrian Belewが関わっていたことと、当時僕の友人が大プッシュしていたのがきっかけで購入してみることにしました。偶然の産物とは言え、とても楽しめることができました。このアルバムがリリースされた1995年から今に至るまで、頻繁に聴く様になった作品であります。

CCM系というと、PetraWhiteheartなどのハードロック的側面が濃いものを自分は想起しますが、ベテラン勢が存在する一方で確実に新しい世代が登場していることが伺えます。このJars of Clayの1stアルバムは、CCMシーン以外のポピュラー音楽シーンでもリスナー層を大いに獲得しました。MTVVH1などの音楽番組でもヒットしたことが記憶に新しいです。気になる中身に入りますが、このグループの音楽性はどことなく不思議な雰囲気を持っています。エレクトリックな楽器やサウンドはかなり控えめにしつつ、ストリングスやドラム・プログラミングを施したリズムで、なかなかに躍動的です。

どこか悲しみを湛えた情感のある楽曲を始め、真昼の陽射しをたっぷり受けた明るくて陽気な楽曲まで、ひとつひとつ丁寧に作られていると思いました。大雑把に言うと、オルタナティブな音楽というと分かりやすいと思いますが、少なからず影響は受けていると思いますが、いわゆるシアトル・グランジ勢の音楽とはかなり異なります。ヘヴィー指向のギターを主体としたものは、全くありません。バイオリンやストリングス隊が参加しており、全編で豊かな音色とソロを提供してくれて、そういった辺りはむしろシンフォニック・ロックをより分かりやすくしたようなアプローチと取ることもできるでしょう。一方、せつせつと歌うリードボーカルは、90年代以降のAlternativeやContemporaryなスタイルで、基本的に無理を全くしない自然体で歌ってます。しかし、悲しい色合いの曲ではメランコリックに呟くような歌い方もしています。ギターはアコースティックギターで基本的にはストローク主体。ベースはエレクトリックですが、生ドラムに関しては皆無に近い状態です。基本的に打ち込まれたドラムサウンドですが、楽曲によってパターンやテクスチャーを変えているので違和感はそんなに無かったです。はっきりと区別すると彼らはRockではないのかもしれません。にも関わらず不思議と熱くこみ上げてくるような躍動感は、あきらかにRock的なアティチュードと自分は捉えています。

生音と部分的に配されたサンプリング音、そして効果的に使われる部分的なエレクトリックなサウンド(うっすらとキーボードやエレキギターも場面によっては使われています)。一番近いもので例えると、少し翳りのある楽曲をやるときのSixpence None The Richerかもしれません。リードボーカルがそれぞれ男性(Jars of Clay)・女性(SNtR)と違うので、これが分かりやすい比較対象になるかどうか定かではありません。90年代は、これまでと違ってポピュラー音楽シーンでも色んなグループやアーティストが登場しましたが、Jars of Clayは個人的には大変フレッシュで記憶に新しいグループなのであります。アコースティックギターのストロークや自然体の今風の歌といった具合にグループの核となるサウンドは、あくまでもシンプルでストレートなのです。しかし、ドラムの打ち込みやストリングス隊が彩りを添え、様々な要素が絡み合ううちにソフィスティケイトで、繊細且つダイナミックな音に変貌をしていきます。それらが、このグループの特徴であり大きな魅力であります。うちのサイトのカラーとは大分異なりますが、自分のフェイバリットグループになっているので、レヴューに加えることに致しました。(購入盤Review)

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