KUPRIJ, VITALIJ
country: Ukrane
style/genre: Neo-Classical HR/HM, Classical Music, ProgPower Metal, etc.
website: http://www.vitalijkuprij.com/
related bands/artists: Artension, Greg Howe, John West, James Murphy, Francesco Fareri, John Macaluso, Michael Harris, etc.
similar bands/artists: Artension, Bob Katsionis, Yngwie Malmsteen, Symphony X, Michael Harris, Joe Stump, etc.
artist info: Artensionで活躍する凄腕キーボーディスト。クラシックの英才教育に裏打ちされた怒涛の鍵盤奏法が特徴的。



Vitalij Kuprij - Glacial Inferno + Revenge
Lion Music
(2007)

Artensionでの活動で、内外によく知られているウクライナ出身のキーボーディストVitalij Kuprij。ソロ名義では5枚目となるソロ・アルバムですが、Lion Musicからのリリースとしては2枚目となるアルバム。今回レヴューするこのアルバムは、2000枚限定の特別ダブル仕様のCDとなっております。既に日本でもリリースされている「Vitalij Kuprij's Revenge」と最新作の「Glacial Inferno」がセットになっていて盛りだくさんの内容です。最新作のGlacial Infernoはオールインストものとなっております。ギターリストにMichael Harris、リズムセクションにはArkMCMなどの活動で知られているJohn Macaluso (drums)とRandy Coven (bass)が脇を固めています。Vitalijを含む実力者で構成されているので、当然凄まじくもドラマティックなめくるめくようなネオクラシカル・ハードロック世界が展開されています。演奏に関しては、本当に圧倒・圧巻のパフォーマンスであることは言うまでもないことでしょう。

これまでArtensionやVitalijのソロ作品などを聴いている人には、ご存知のように音作り・プロダクションに関しては、彼独自の癖みたいなものがあり、好き嫌いが分かれると思います(やや苦手と感じている人は少なくないかな)。ということなので、これまでの作品を好意的に受け容れている方には納得して楽しめる一方、音作りや楽曲が結構似通っている・あるいは、これは前聞いたアルバムでも聴いたことがある・・みたいなところが気になる人には食傷気味と感じる方もきっと出るのではないかと思います。これはあくまでも個人的な意見にしか過ぎませんが、技巧的には凄い持ち主だけにアプローチ的に変化をつけるとか、楽曲構成を大々的に改革していくならば、さらに面白い音楽になるのではないかなーという気が致します。しかしながら「Glacial Inferno」の中盤辺りで、ちょっとPlanet X風な感じのところが瞬間ありましたが、これはリズムセクションがテクニカル且つプログレッシヴ指向の演奏形態を得意としていることによって、非常によい効果が出ていて新しい要素が開花しつつあるようで大変頼もしいですね。この辺りを伸ばしていきつつ、Prog Metalやハードフュージョンを彼の得意としているクラシカルサイドと融合させつつオリジナリティーを固めてもらいたいなーと感じました。

さて一方の「Revenge」の方ですが、こちらは歌モノを主体にしたNeo-Classical Power Metalになっています。ゲストには豪華なシンガーが勢揃いしておりまして、こちらは非常にキャッチー且つ親しみやすい仕上がりであるので、一般のHR/HMファンには充分満足していただける内容となっているでしょう。シンガーに、Joe Lynn Turner (Rainbow, Yngwie Malmsteen), Dougie White (Rainbow / Yngwie Malmsteen), Goran Edman (Yngwie Malmsteen / John Norum)などの重鎮が参加している曲は、Yngwie Malmsteenの往年の楽曲群を彷彿とさせてくれるでしょう。また若手の実力派としてApollo Papathanasio (Time Requiem / Firewind), Chris CatenaそしてShaun Leahyをゲストに呼んでいるのは意欲的ですし、新しい息吹も運んでいると思います。個人的にオオ!と思ったのは、参加しているリズムセクションはGlacial Infernoとほぼ同じでありましてリズムセクションが前面に登場しコンプレックス且つ疾走する様は、まさにArkやMCMを彷彿させる部分が、タイトルトラックの中で垣間見ることができました。残念ながら、Prog Metalパートを彷彿させる部分はそう長くなかったのが、個人的には残念です。今後Prog Metal的なリズムパートを導入して、それによって刺激を受けたVitalijが新しい方向性を見いだしてくれたら・・という淡い期待を持っておりますよ。(プロモ盤Review)

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