LALU
multi-national: France, Germany, Netherland, Canada, etc.
style/genre: Prog Metal, Melodic Metal, New Tendencies, etc.
website: http://www.lalusworld.com/
related bands/artists: Shadrane, Hubi Meisel, Joop Wolters (Arabesque), Devin Townsend Band, Annihilator, and Tomorrow's Eve
similar bands/artists: Sun Caged, Cloudscape, Dali's Dilemma, Symphony X, Dream Theater, etc.
artist Info: Hubi Meiselのソロ作品でも貢献度の高かった、フランス出身のVivien Laluによるソロプロジェクト



Lalu - Oniric Metal
Lion Music
(2005)

Hubi MeiselのソロプロジェクトEmOceanにおいて、非凡なキーボード・オーケストレーションや斬新なアレンジで興味を惹き付けたミュージシャンVivien Laluの第1段プロジェクト。ここ最近は、キーボード機材も非常にコンパクトで多機能なものが増えてきており、KorgのTriton Proシリーズなどで作曲や演奏するミュージシャンが多いですが、彼は根っからのRolandのミュージックワークステーションなどのユーザーだということを最近知りました(ということで前回のHubi Meiselのレヴューで記載した箇所を少し訂正せねば・・・^^;)。Vivienの場合、興味深いのは全般的なプログレ系の大家やプログレメタル系統などから影響を受けているだけでなく、日本の作曲家:植松伸夫氏やプログレミュージシャンの桜庭統氏などからの影響も少なからず受けているということが、個人的には親近感を持つきっかけになりました。また余談になりますが、マニアックなことに日本のCapcom(capcon?)のゲーム音楽などにも精通しており驚かされました。また日本の漫画とかアニメーションなどのサブカルチャーにも大変興味を持っているということです。なるほど言葉は少し古いけどプログレメタルシーンの新人類が遂に登場したなーという印象です。またVivienは非常に愉快で面白い人だなーという印象で、この人のことについては僕自身が非常に関心があります。ひとことで言えば、親日家のプログレメタル系ミュージシャンであります。

またVivien Laluの脇を固めるミュージシャンも、プログレメタルシーンや現代メタルシーンの有望株という強力なラインナップになっています。、Arabesqueの技巧派ギターリストJoop WoltersDevin Townsend BandからはRyan van Poederooyenがドラムとパーカッションを担当、元Annihilatorの敏腕ベースプレーヤーRussell Bergquist、そしてボーカリストとしてあのドイツの正統派Prog MetalバンドのTomorrow's EveのシンガーMartin LeMar達が参加しています。またゲストギターリストとして、Lion Musicの領袖Lars Eric Mattson氏、そしてJordan Rudessが主催のキーボードコンテストで首位を獲得したAlex Argentoもスポット参戦しています。これだけの実力者を集めたVivienも大したものでありますが、さすが演奏面に関してみるだけでも、非常に充実しており、とても良質なものを備えております。

Oniric Metalアルバムには、全部で8曲収録されておりますが、どの楽曲も楽しめるものばかりになっております。プログレメタルファンやシンフォニックなメタル系統が好きな人にも楽しめると思います。私自身もこのアルバムを聴いて以来、嵌りまくっています。プロダクションもしっかりとしておりますし、どの楽曲もとてもいい味付けがされております。スピーディーでアップテンポな楽曲から、ドラマティックな演奏が施されたエピックな大作指向も含めて、いい作品に仕上がっております。最初から最後まで、珠玉の楽曲が展開されているというのが、僕個人が持った感想です。このアルバムの特徴として挙げられるのは、Hubi MeiselのEmOceanでも発揮されていたVivien Lalu自身の構成力の面白さでしょう。ほぼ全編Vivien Laluのキーボードによる作曲された楽曲とアレンジ力の高さに感銘を受けました。そして上記でも紹介した敏腕ミュージシャン達によって、さらに魅力が増しており豪華絢爛なプログレメタル指向の作品になっていると思います。

演奏面やバッキングなどもかなり凝っているし、複雑なアプローチの部分もありますが、決して聴きにくいということはありません。非常に分かりやすくて、飽きさせない構成になっています。アグレッシヴに攻め立てるパートとソフトで柔和に包み込む部分を両面使い分けて、起伏のあるダイナミックな音世界を構築させており完成度がとても高いです。普段プログレメタルを好んで聴かない人にも、大変楽しめるのではないかと思います。サウンドやスタイルなどの質感は、Sun CagedHubi Meiselの作品などにとても近いと思いますが、アプローチの仕方や練り方はVivien Laluや参加したミュージシャンの個性が充分に発揮されております。

いやー改めてVivien Laluのコンポーザーとしての魅力に溢れた作品と言えるでしょう。既に海外では、プログレメタルのファン層を中心に注目を集めております。日本でリリースされても遜色のない、素晴らしい出来になっていると言っても過言ではありません。演奏も楽曲も、サウンドプロダクションなど、どれをとっても僕は満喫しましたし、極上の作品をリリースしたなーと嬉しくなります。また驚くことに、この作品に匹敵するドラマティックな作品として、VivienはShadraneというプログレッシヴなプロジェクトを同時に並行して活発化させています。今後もVivien Laluの活動を、僕は応援していきたいですね。フランスは、メタル不毛の地とは個人的には全く思えないです。フランス出身の才能豊かな連中が、いよいよ勢揃いしてきたと確信させるものがありますね。(プロモ盤Review)

PILGRIM WORLD推薦盤

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