LEONARDO
country: USA
style/genre: Symphonic Prog Rock/Prog Metal
website:
related bands/artists: Trent Gardner (Magellan/Explorer's Club), etc.
similar bands/artists: Explorer's Club, Magellan, Mullmuzler, Dali's Dilemma, Kansas, etc.
artist info: MagellanのTrent Garderによるロックオペラ作品。Magna Cartaの主要ミュージシャンが参加している、傑作!



Leonardo - The Absolute Man
Magna Carta
(2001)

これは最近よく聞いているProg Metal系の良質シンフォニック系プログレッシブロック系プロジェクトですが、いやーこれは・・・もの凄い感動です。かの天才レオナルド・ダヴィンチの人生をコンセプトストーリーとして、彼の知られざる過去からルネッサンスに活躍した彼の偉業をたたえる内容が主体となっています。彼の人生と、彼の周りにいた仲間などを中心に据えたドラマティックな叙事詩が、プログレッシブハードな音楽で展開されている。中世的なクラシカルフレーバーのサウンドの波にたわむれながら、話が突き進んでいく。

これは今までありそうでなかったと大袈裟にいいたくなるほど。ドラマティックでシンフォニックなProgressiveな世界観。参加しているオリジナル・キャストの面々によるコーラスとハーモニーも大きな魅力となっています。作品の中の主人公に自然に情移入できます・・・素晴らしい。2001年に聞いた中ではベストの一つになりました。参加しているミュージシャンもDream TheaterJames Labrie, MastermindLisa Bouchelle, Shadow GalleryMike Baker, Ice AgeJosh Pincus, MagellanTrent Gardner, KansasSteve Walsh, Robert Berry, Dali's DilemmaReyes兄弟など、豪華絢爛。

The Absolute Manは、個人的には大変満足のいく作品となりました。音楽が派手とか全然そういうものではないんだけど、このレオナルド・ダヴィンチが生きた時代・・ルネッサンス期が栄えた15世紀辺りのヨーロッパの時代背景みたいなものと照らし合わせながら聞いていくと、このサウンドとムードでやりすぎない演奏・・・この選択はベストだと思う。これは凄いですね。なんていうんだろうかMagellanDream Theaterが融合して、歌劇というかブロードウェイを意識したらこんな音楽が創られるのかと感動。改めてTrent Gardnerが今までやってきた世界がここでようやく開花したという感じでしょうか。Explorer's Clubでも確かに素晴らしい世界が展開されていましたが、Trent Garderがリーダーとして携わった作品の中では、最も心の底から感動した作品としてExplorer's Clubの「Age Of Impact」に並ぶ・・・いや超えているかもしれない。

感動の渦に身を任せてしまうと心地良い。あー素晴らしい世界ですわー、こりゃー。特に凄いテクニカルでコンプレックスなアンサンブルが派手に暴れまわるタイプでは無いでしょう。「演奏にテクニカルで飛びぬけたものを期待してしまうと、そんなに興奮して感動する作品でもないでしょ?」と突っ込まれるかもしれません。自分にとっては、こういう総合的にかゆいところに手が届くほどのサウンドと、アルバムで展開されている世界観への拘りに敬服しました。もちろん「ここぞ」というところには「決め技」もバッチリと登場するので充分満足です。あくまでもストーリーが主軸となるドラマティック歌劇が、ここに存在している感じです。Magna Carta系の集大成と言っても良いかもしれません。(購入盤Review)

PILGRIM WORLD推薦盤

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