Loo, Rob van der (FREAK NEIL Inc.)
country: Netherland
style/genre: Jazz Fusion, Bass Oriented, Prog Metal, Contemporary Rock Instrumental, etc.
website:
http://www.robvanderloo.tk/
related bands/artists: Sun Caged, Joost van den Broek, Marcel Coenen, Fifth, Rock Fiction, Freak Neil inc., etc.
similar bands/artists: Sean Malone, Gordian Knot, Anomaly, Lemur Voice, Barend Tromp, Joop Wolters, Jasun Tipton, Aghora, etc.
artist info: 現在Sun Cagedのメンバーとして活躍する、凄腕ベース・スティックプレーヤー。



Rob van der Loo - Six Arms
Independent Release
(2002)

Prog Metalファンには、オランダの技巧派Prog MetalバンドSun Cagedに在籍しているベーシストとして、Rob van der Looは、知られているプレーヤーでありましょう。この時点では、まだ確認しておりませんが、おそらくLemur VoiceのボーカリストGregoor van der Looの兄弟ではないかと思います。まず、この作品を聴いて驚かされることは、全ての楽曲がRobによるフレットならびにフレットレスベース〜チャップマン・スティックなどの6つの種類のベース楽器のみで、演奏されていることであります(ただし、ドラムパートは打ち込みで、部分的にエレクトロニカ風なサウンドは、コンピューターを通して音を出しているようです)。オランダという国も、スウェーデンやアメリカ同様に、非常に優秀な腕前と才能を持つミュージシャンやバンドを輩出していることでよく知られているのではないでしょうか。このRob van der Looというミュージシャンも、ソロ作品において非凡な才能を発揮している。ライナーノーツにもあるように、彼はこの作品でテクニカルな超絶技巧を披露するというよりは、ベースやスティックという楽器が持つ無限の可能性を音で表現している。スタイル的には、それこそSun Cagedのアルバムに入っていても違和感のないProg Metal的なハード寄りなインストものから、リズムやグルーブを強調したもの、ジャズ・フュージョンや、Tito Puenteみたいなラテン系をも包括した、あらゆるスタイルを柔軟に取り込んだ楽曲などが並んでいる。エンジニアリングとして、元Sun CagedのJoost van den Broekが担当しているところが興味深い(現在は、After Foreverのキーボーディストとして在籍)。とにかくベーシストのソロ作品というイメージから逸脱した、非常にユニーク且つフレッシュなアイディアとフレージング、テクスチャー・ムードを大事にしたリズミカルでパーカッシブな構成という印象であります。とにかく演奏面においても、耳を澄ませていると凄い技が飛び出している。唯一不満に思う点は、5曲のみしか入っていないというのが、非常に残念でならない。Robには、今後も素晴らしいソロ作品をリリースして欲しいと思う。Sun Cagedでも素晴らしいプレーを披露しているが、この作品ではProg Metalにはとどまらない、かなり幅広いスタイルに精通することをうかがわせる。末恐ろしい、凄いプレーヤーである。Sun Cagedのファンのみならず、ハードフュージョン、テクニカルロック、インストものなど、特にベース楽器に魅力を感じるリスナーにぜひ聞いていただきたい作品である。Six Armsは、本当にいい作品であります。私は、非常に堪能いたしました。(購入盤Review)

PILGRIM WORLD推薦盤


Rob van der Loo's Freak Neil Inc. - Characters
Lion Music
(2005)

Sun Cagedの凄腕ベーシスト、Rob van der Looによるプロジェクトが正式にLion Musicよりリリースされました。当初は、Robの2ndソロアルバムをリリースする予定だったそうですが、膨らんだ音楽のアイディアが発展していくにつれて、Freak Neil Inc.のプロジェクトに変貌していったそうです。もちろん主役は、Rob van der Looの変幻自在のベースプレーやスティックを使った演奏なんですが、今回はSix Armsとは異なりSun Caged組を始めとするオランダ出身のミュージシャンや、Lion Musicにゆかりのあるミュージシャン達などを迎えたことにより、割とバンドものの形態を取っております。下にも紹介しておりますが、かなりのツワモノや実力者達が揃っていて驚きです。

彼の類稀なる音楽性や演奏技術は、プログレメタル界の枠を飛び越えて、様々なミュージシャンを魅了していると思います。核となっているのは、RobのベースとSun Caged/Delphianのドラマー、Roel van Heldenの2人で形成されておりますが、ゲストミュージシャンが数多く参加して貢献しております。Irene Jansen (Star One/Ayreon), 元Sun Caged組でありますが、現在はSphere of SoulsというProg Metalバンドで活動中のAndre Vuurboomなどがボーカリストとして名を連ねているだけでなく、ナント!、Arjen LucassenやSun Cagedのデモ制作でも一役買ったEngine of PainNick Hamuryもボーカルとして参加しており、いろんな形態のボーカルが楽しめます。

演奏陣としては、なんとあの実力者Steve DiGiorgioSean Maloneがベースとして参加していることに腰を抜かしました。またGalaxy Gypsyに所属するRon Baggerman氏もChapman Stickで参加しています。ギターリストとしては、僚友Marcel Coenen (Sun Caged/Lemur Voice)を始め、あのJames MurphyChris Godin達が活躍しております。キーボーディストとしてはやはり元Sun Caged/After ForeverJoost van den Broekが彩りを添えるKeyboardプレーを披露しております。

Freak Neil Inc.の作品では、かなり様々な音楽性をミックスしたモダンな感触が漂うProg Metalという印象が強く残りました。しかし、決してメロディアスな要素が皆無であるとか、単調になった・・という訳ではございません。最初の出発点がSix Armsに続くソロ作品を作るだったためか、割とグルーヴやリズム的なアプローチが濃厚だと思います。モダンで実験的な作風をプログレメタルに取り入れている点では、むしろSun Caged初期のデモ作品にかなり近い点が驚きでした。ベーシストやリズム隊としてのアプローチも強調しているせいか、どことなくファンク寄りの要素が濃い部分もあります。そういったところなどは、Freak KitchenPain of Salvationにも見られる性質に通じるかもしれません。個人的には、いろんなミュージシャンが参加しているせいか、Six ArmsのときのようなRob自身が持っている独創性やオリジナリティといった部分が少し薄まったような感じがして惜しいなーと思いました。ですが、演奏面やアイディアに関しては流石の内容がプレーされていて、その点は実力者が集まっているだけに充実しております。かなりモダンというべきか、ミクスチャー的なタイプのものもありますが、新手のProg Metalサウンドとハードフュージョンの融合を試みているという感じがいたしました。プレーヤー指向のリスナーには、楽しめると思います。やはり、こういった音楽はLion Musicからではないと出てこなかったかもしれません。ベーシストの視点から作り上げた音楽性が好きな人には大変楽しめるはずです。(プロモ盤Review)

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