LAST WARNING
country: Italy
style/genre: Prog Metal, Italian Metal, etc.
website: http://www.myspace.com/lastwarningit
related bands/artists: Pathosray, etc.
similar bands/artists: Fates Warning, Dream Theater, Crimson Glory, Lord Bane, Queensryche, etc.
artist info: 90年代から活動をしているイタリア出身のグループ。解散していると思っていたら、現在も頑張っているらしい。



Last Warning - From The Floor of The Well
Music Is Intelligence/WMMS
(1994)

数多くのProg Metal系グループが群雄割拠していることで有名なイタリアですが、かなり早い段階で活動をしていたLast Warningの記念すべき1stアルバム。この当時は、2ndアルバムのDream Theater風スタイルとは大分様相が異なっており、初期のQueensrycheCrimson Gloryを意識しながらも、自分達の音楽を志している様子が伝わるイタリアのメタルサウンドが展開されています。以前はギクシャクしているというか、力が入っているという印象を持っていましたが、この1stアルバムに関しては、聴き直してみるとそんな印象は薄れてきました。自分の場合は、聴いていると情が移ってくるのか、少々のギクシャク感は後回しにしてしまうというか、音楽の骨格と構成が面白ければ気にならなく傾向はありますけども・・・。むしろ力みすぎていると感じさせるのは、2ndアルバムの序盤辺りぐらいでしょうか。

Campanotti Diegoによるハイトーン・ボーカルが強調されていますが、こちらのパフォーマンスはむしろ2ndアルバムよりも安定しているかのようです。アルバムがリリースされた時期が80年代の後半、つまり正統派パワーメタル黄金時代にも近いこともあって、キーボードは控えめのコンプレックス路線のProg Metalが前面に出ていて懐かしいアンダーグラウンドの薫りすら感じさせてくれます。Pin AntonioFerrara Andreaによるツインギターがよい働きをしており、楽曲や演奏パフォーマンスの面白みを増大させてくれています。当然、リズム隊も切り返しやパターン的にも工夫の後が見られますし、中々に興味をそそられる部分もあります。こういった点などから、曲想などはFates Warning/Crimson Glory的と言える箇所もチラホラあります。

当時はイタリアからのメタルグループというのは、珍しい部類と見なされていただけに、この1stアルバムで演奏されているパフォーマンスは世界中のメタルリスナーを振り向かせるポテンシャルを秘めていたと思います。コンプレックスな路線とは言え、かなりストレートで瞬発力を試される箇所でも頑張っていると思いました。80年代後半から90年代初頭のパワーメタル勢や、アンダーグラウンドな薫りをプンプン漂わせている昔ならではのギターオリエンテッド系Prog Metalグループ勢が好きなら気に入ってもらえるかもしれません。個人的にはイタリアのProg Metal歴史を紐解いていく上で、Time Machine, Madsword, Labyrinth, Eldritch等と並んで貴重なグループと言えるでしょう。最近調べていて驚いたのは、なんとバンド自体は2000年代に入っても健在であるということ、それからSensory Recordsと契約を結んだ若手Prog Metalグループの有望株として名が挙がっているPathosrayともコネクションがあるということでしょう。(購入盤Review)


Last Warning - Under A Spell
Underground Symphony
(2000)

イタリアを拠点に活動しているLast Warningにとって、通産2枚目となるフルレングス・アルバム。前作はMusic Is Intelligence/WMMSレーベルからアルバムを出していたが、今回紹介する作品はUnderground Symphonyからリリースされています。前作は割とギターオリエンテッドな80年代後期のFates WarningQueensrycheCrimson Glory辺りから触発されたパワーメタリックなProg Metalサウンドを得意としておりましたが、今回の作品はDream Theater的な色合いが濃くなったエピック指向のアプローチを取っていると思います。

アルバムの前半は割とストレート寄りで勢いを重視しながらも、コンプレックスな拍子を絡めつつ、へヴィなサウンドを展開しております。中盤以降は、キーボード・ソロや鋭角的なギターソロが目立ってきますし、本格的なオペラ風の女性シンガーがゲストながら、凄い歌唱力で表現する場面も登場しております。どちらかというと彼らは、凄くテクニカルなものを売りにしているという訳でなく、アンサンブルを中心にしながら、部分的に・・あるいは場面によってはコンプレックスで凝ったものを織り込んでくるというスタンスという感じです。

正直彼らの場合は、若干何かこう演奏が硬すぎるというか、力が入りすぎているようなきらいが無きにしもあらずといった感じだ。前作は、こうギクシャクしたようなところが結構目立っていたが、その辺りを大分払拭しているところは進歩と見てよろしいでしょう。前作と同様に最も気にかかってしまう点で言えば、リード・ボーカリストのピッチがやや甘いというところでしょう。このバンドの顔としていいキャラクターの持ち主であるが、特に序盤音程がみだれてしまう部分があって心配になってしまう。しかし、終始に渡ってヨレルということは、無いので安心して欲しい。さすがに上で挙げた超実力派オペラ歌手とデュエットをするところでは、いつもより男性リード・ボーカリストの方もいつも以上に気合入れて、頑張っているところが健気でございます。

実はなんだかんだ言って、僕はこのグループの2ndアルバム結構好きなんですよね〜(^^)。特に序盤で見られるスピーディーでテンポよく進んでいく部分なんて、このバンドの強みだと思うし、前作から進歩の軌跡を見ることができます。疾走感のあるItalian系Power Metalと、構築性のあるProg Metal的要素の絡み合いが、この作品を楽しむポイントでしょう。それから中盤以降に出てくる長大な作風と、浪漫を感じさせる部分は流石イタリアのグループだと言わせるものがあります。

Prog Metal系のグループも既に数多くの優秀なグループが出ているので、シーンで生き残りをかけて戦うのは大変だと思います。しかし、こうなんていうかアンダーグランドの薫りをプンプン放つ、大変意欲的で情熱的な音を出すLast Warningみたいなグループの音を聞く度に、どこか未完成ながらも、「ここだ!」というところでいいものを見せてくれる作品に出会うと、何か個人的には嬉しくなってきます。90年代中期から後半にかけて登場したグループのサウンドが懐かしい、もしくは完成度は深く問わないが欧州的なPower Metal/Prog Metalサウンドがたまらなく好きだという人には、楽しめるのではないでしょうか?。(購入盤Review)

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