MAGNITUDE 9
country: USA
style/genre: neo-classical, melodic metal, prog metal
website: http://www.mistchild.com/magnitude9/
related bands/artists: Rob Johnson, Psycho Drama, Artension, Valediction, Section 16, Balance of Power, DC Talk, etc.
similar bands/artists: Yngwie Malmsteen, Symphony X, DGM, Adagio, Valediction, etc.
artist information: 技巧派ギターリストRob Johnsonによって結成されたメロディアスでテクニカル志向のバンド



Magnitude 9 - Chaos To Control
DCA Recordings/InsideOut
(1998)

アメリカは、コロラド州を拠点に活動をしているRob Johnsonが率いるテクニカルMelodic Powerful Metalバンドの1st。Rob Johnsonという人は、各ギター雑誌でもよく取り上げられていた注目のミュージシャンとして認識しておりました。またRobは、日本でも自身のギターソロアルバムなどを何枚かリリースしていたことで知られていると思います。このRobさんという方は、自分が制作した作品や関わったバンド・プロジェクトに関しても非常にマメな人であります。90年代も後半に入って、このアルバムがリリースされた年の前後、・・・1997〜1999年という時期は、草の根レベルかもしれませんが、Prog Metalの認識のされ方や注目が加速的に急上昇してきた「変化の年」として個人的にも記憶に新しいです。

以前までは、自分達がやりたかったことを受け容れてもらえる環境ではなかった訳ですが、逆風だった時期から次第に自分達が活動しやすい状況が訪れたというのを敏感に感じ取ったのではないかと思います。最初からレーベルと契約をとって、自分達のプロモーションに力を入れたというよりも、時期が到来したと読んで瞬時に行動を起こしたという点では、個人的にはとても印象に残っているバンドであります。

最初はインディーズ・レベルでの成功でありましたが、次第にサポートやレーベル契約もつなげ今日に至るまでコンスタントに活動をしているという意味で、彼らは自分達が設定した目標に見事到達し、次のステップに進み始めたように思います。さて、このMagnitude 9の1stは、彼らにとってもかなり気合の入った内容と言えるでしょう。まるでArtensionFates WarningYngwie Malmsteen Rising Force, Cacophonyなどが融合したかのようなハイパー且つコンプレックスなサウンドが飛び出しており、個人的には非常に楽しむことができました。欧州産のNeo-Classical HMバンドに通じるものがある一方で、アメリカ出身のバンドという特性もいかしているように思いました。よりトリッキーでツイスティーにした怒涛の演奏が目白押しになっています。

個人的に興味を持ったのは、Rob Johnsonのシュラプネル系統のギターリストに通じる超絶テクニックだけでなく、他メンバーの貢献度も高いということであります。特に注目したいのは、カルバリーチャペルでの音楽チームや、現代風のクリスチャンHRグループなどの活動経歴を持つキーボードプレーヤーJoseph Anastacio Gleanその人であります。Jens JohanssonZero Hourの初期にも助っ人として活動していたMatt Guillory辺りにも通じるかのような強烈なキーボードソロが縦横無尽に活躍しております。またJosephは、Stryperのメンバー達とも親交が非常に厚く、自身のバンドValedictionの活動にも期待が寄せられています。バンド全体の演奏に関してになりますが、とにかくハイパーなプレーが飛び出していますが、歌もなおざりにしておらず元Psycho DramaのシンガーCorey Brownによるハイトーンボーカルも埋もれることなく、キャッチーな歌を披露しております。

ソロを担当するミュージシャン、リズム隊による強力なバッキング、そして親しみやすいメロディーと歌などが上手く噛み合っており、個人的には素晴らしいと思いました。1stということで、音質に関して言えば、もう少し頑張って欲しかった面もあるかもしれません。しかしながら、とにかく勢いがあって、アップテンポで突き進む楽曲が支配しているアルバムなので、痛快であります。シュラプネルタイプのHMや、ハイパーなProg Metalサウンドが好きな人には楽しめると思います。個人的にはよく引っ張り出して、その都度よく聴いているアルバムですが、毎回結構楽しんでおります。Leviathan RecordsやShrapnel Records辺りのサウンドや、アメリカ産のパワフルなネオクラシカル要素が強いグループがお好きなら楽しめるのではないでしょうか。(購入盤Review)

PILGRIM WORLD推薦盤


Magnitude 9 - Reality In Focus

Inside Out
(2001)

アメリカ出身のMelodic Metal/Prog Metalの雄、Magnitude 9にとって2枚目のフルレングス・アルバム。前作は、かなり演奏面でテクニカルで複雑緻密なネオクラシカル〜Prog Metal的アンサンブルが展開されていた。この作品では、よりモダンで楽曲を重視した内容になってきていると思う。しかし前作でみせたハイパーでテンションの高い技巧的な演奏は、失われていないので安心して欲しい。ギターやキーボードソロなどを中心に見ていくと、割とネオクラシカル様式美的な色合いが濃いと思うが、彼らの場合はよりモダンでコンテンポラリーな要素も同時に強く感じさせてくれるところが強力なポイントであろう。個人的には前作の路線が好きだけれども、この作品はより焦点のあった楽曲志向のメロディアスメタル作品として、幅広いメタル層にアピールする良質の作品に仕上がっています。結構Prog Metal的要素は後退している、というか割とストレートな部分が強調されているのではなかろうか。(購入盤Review)


Magnitude 9 - Decoding The Soul
InsideOut
(2003/2004)

Inside Outレーベルに所属しているアメリカ出身の様式美ドラマティックメタルバンドによる、通産3枚目のアルバム。このDecoding The Soulというアルバムは、これまでのテクニカル指向のProg Metal/Melodic Metalサウンドから一歩距離を置いたような作風に落ち着いております。割とオーソドックスなMelodic HM/HR的サウンドに、トーンダウンしております。以前までのような怒涛のアンサンブルで攻勢をかけるスタイルは、大分影を潜めてしまったのが残念。個人的には、Magnitude 9というフォーマットの中で、素晴らしい潤滑油のような役割と持っていた技巧派キーボーディストJoseph Anastacio Gleanの流麗なプレーが減退してしまったことが、とても気になってしまいました。Magnitude 9のリーダー格、Rob Johnsonのテクニカルなギタープレーは健在なのですが、Corey Brownの歌を中心とした楽曲指向にシフトチェンジをしたように見受けられる。それぞれのミュージシャンの技量が、ハイレヴェルに達しているのは言うまでもないことだが、演奏面でもっと派手なプレーを期待しているリスナーにとっては物足りなさを感じるのではないでしょうか。演奏面、楽曲面、共に流石見事に纏め上げている力量はたいしたものである。(購入盤Review)

Discography:


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