McGILL, MANRING, STEVENS
country: United States
style/genre: Progressive Rock, Jazz/Fusion, Technical Instrumental, Hard Fusion, etc.
website: http://www.scottmcgill.com/
related bands/artists: Finneas Gauge, Attension Deficit, Gongzilla, Jordan Rudess (Dream Theater), etc.
similar bands/artists: Scott McGill, Attension Deficit, Michael Manring, Mahavishnu Orchestra, Ohm, Vertu, Fragile, etc.
artist info: インプロヴィゼーションを駆使したアンサンブルや強烈なインタープレーが楽しめます。驚異的な音楽集団。



McGill, Manring, Stevens - Addition By Subtraction
Free Electric Music/The Laser's Edge
(2001)

アメリカは東海岸を拠点に活動をしている、実力派の玄人ギターリストScott McGillを中心に結成されたJazz/Fusion的色合いの大変濃いテクニカル・ロック指向のトリオ。そのMcGill/Manring/Stevensが、The Laser's Edgeの傘下Free Electric Musicよりリリースした第一弾のアルバムです。全部で12曲収録されておりますが、Michael Manring (bass), Vic Stevens (drums)といったScott McGillに遜色のない実力派ミュージシャンによる、目くるめくインプロヴァイズドされた強烈なアンサンブルやソロワークが炸裂しており痛快であります。あらゆる音楽活動で、自らを磨き上げたミュージシャン達による至高のJazz Rock/Fusion的音楽が楽しめるでしょう。JazzやFusionに興味があるけど、テクニカルロック的なものを求めている人には、大変楽しめる音楽ではないかと思います。Player指向のリスナーには、楽しむポイントが満載だと思いますが、いきなりこのアルバムに挑戦してもジャズ・フュージョン系に関心がない一般リスナーには非常にとっつきにくい作品でもあることは否めません。でも、このアルバムで展開されているプレーは圧巻であります。インタプレーやそれぞれのアンサンブルにおける妙を楽しんでいただければ、これ幸いかと思います。ゲストにあのJordan Rudessも2曲ほど参加しておりますよ。変拍子やポリリズム的なアプローチも、かなり登場しておりますので、その辺りの要素が好きな人は、ニンマリとしていただけるのではないでしょうか。個人的にはテクニカルに疾駆する楽曲や、アップテンポで凝りまくりの演奏が展開されるところはウットリとします。大人の雰囲気を漂わせつつも、ここぞというところでは怒涛のごとく攻めまくるアレンジに驚嘆しました。Attension Deficitやソロ作品でも、摩訶不思議なフレージングを奏でるMichael Manringは、このアルバムではいたるところでフランスのProg系に垣間見れるようなZeuhlタイプのベースプレーもアクセントとして取り入れているかのようです。全編に渡ってScott McGillのテンションコードを取り入れたカッティングや流麗なソロを始め、幽玄且つ妖艶な雰囲気を醸し出すMichael Manringのフレットレスを駆使したベースプレー、そしてポリリズムを駆使しパワフル且つ繊細なドラムワークを見せるVic Stevensにいたるまで、どのプレーヤーの演奏も目を離せない、・・・いや耳を離せないです。細部に渡ってスリリングな部分を味わって欲しいと思います。私は、このアルバムとても気に入っております。ハードフュージョンからJazz Rock方面のProg Rockまでが許容範囲のリスナーにはお薦めです。(購入盤Review)

PILGRIM WORLD推薦盤

discography:


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