MACALPINE, TONY
country: USA
style/genre: Neo-Classical, Jazz, Fusion, Technical Rock, Instrumental, Progressive Hard Rock, etc.
website: http://www.tonymacalpine.com/
related bands/artists: Steve Vai, Planet X, Virgil Donati, Vitalij Kuprij, Ring of Fire, Joey Taffola, Vinnie Moore, etc.
similar bands/artists: Greg Howe, Patrick Rondat, Cyril Achard, etc.
artist info: シュラプネルレコードからデビューして以来、数々のアルバムをリリースしている技巧派ギタープレーヤー。



Tony MacAlpine - Madness
Shrapnel Records
(1993)

アメリカを代表する技巧派ギタープレーヤー、Tony MacAlpineが1993年にリリースしたインストアルバム。80年代からNeo-Clasical様式美HMファンやインストファンを取り込みながら、自分の地位を確立してきました。コンスタントに活動をしてきたTony MacAlpineだが、90年代に入ってからは割といろんなスタイルを導入して様々な試みに挑戦しているかのような印象を受ける。このレヴューを書いている現時点で、前作のフュージョン指向のアルバムは聴いておりませんが、おそらくMadnessは前作の発展系なのではなかろうか?。僕は時代を追って順番にTonyのアルバムを聴いている人間ではなく、様式美タイプのテクニカルギターインストやPlanet Xなどから中心に聴いているので、このMadnessに関しての印象は正直非常に複雑で微妙でありました。確かにTonyらしい、流麗且つドライビング感覚あふれる素晴らしいインストの応酬が楽しめる一方、割とブルージーでレイドバックした楽曲も入っております。ただ個人的に面白いと思ったのは、ゲスト参加しているBranford Marsalisらのサックスやホーンセクションが絡むファンキーなテクニカル・インスト曲は新機軸として注目しました。アルバム後半の9曲目から11曲目が、彼らしいサウンドが登場しております。流石はベテランのミュージシャンなので、楽曲の構成は大変充実しております。ロック、ファンク風、シュラプネル的様式美HM、ブルージー風、フュージョンと様々なスタイルの楽曲を取り込んでいるところは、彼の強みであるバーサタイルな部分として尊敬しております。しかしながら、どうも他のMacAlpineのアルバムや参加している作品と比べると、一部の楽曲を除いて何か物足りない感覚は否めません。ゲスト参加のミュージシャンやバックを固めるメンバーなどは、かなり技巧的にも高い水準を持っているのですが、これはプロダクションや方向性にもよるものなのかもしれません。Tonyの多彩な部分に惹かれているリスナーには、楽しめると思いますよ。(購入盤Review)


Tony MacAlpine - Premonition
Shrapnel Records
(1994)

ご存知ハイパーテクニカル様式美ギターリストであるTony MacAlpineが1994年にリリースした作品。このアルバムは、全体的に様式美風味の漂うテクニカルなギターを中心としています。ヘヴィーでパワフルなインストが展開されているのだが、このアルバムに収められている2曲目のThe Violin Songが秀逸。後半部分では、Tonyによる劇的で強烈なギターソロとJens Johanssonが得意としている印象的なキーボードソロが交互に登場するところが白眉でありましょう。テンポチェンジや変拍子もあったりして、カッコイイのであります。この曲のほかにもバラエティーに富んでいて疾走感あふれる楽曲から、Jazz/Fusion的なナンバーを含めて、盛りだくさん。やっぱり、Tony MacAlpineって凄いギターリストだ。特に叙情的なプレーが活躍するところは素晴らしい。旋律の組み立て方も丁寧で、アルバムの仕上がりは全体的に良好。(購入盤Review)

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