MAHOGANY FROG
country: Canada
style/genre: Art Rock, Psychedelic Rock, Prog, Jazz Rock, etc.
website: http://mahoganyfrog.com/
related bands/artists:
similar bands/artists: Soft Machine, Hatfield And The North, Soundgarden, etc.
artist info: ディストーションの効いたヘヴィ寄りなギター音、アナログ・シンセ音を含むミクスチャー系の実験ロックバンド。



Mahogany Frog - DO5
Moonjune Records
(2008)

カナダはウィニペグを拠点に活動しているMahogany Frogにとって通産5枚目となる作品です。ジャズ・ロック系の色合いが強いインストバンドを輩出しているMoonJune Recordsからのリリースです。ジャケットにアナログ系のシンセサイザーの絵が描かれているので、プログレッシヴ・ロック系の音楽だろうなあと予想していました。しかし、蓋を開けてみると、自分が予想しているのとは異なるような、いろんな音とスタイルが詰まったミクスチャー風のヘヴィロックという印象を持ちました。アルバム全体を見渡してみると、サイケデリックなジャズロック〜アートロックという傾向の強い音・スタイルと言って良いかもしれません。楽曲によっては、ガレージ・バンドがプログレっぽい音を導入したような感じのものも登場します。ギターはかなり大袈裟にディストーションやフィードバックを使ったようなノイズ指向のものもあれば、ファズ風のベース音も登場します。もちろん、ノイズ風な音ばっかりという訳ではなく、歪みを押さえた丁度よいロック・サウンドのギターやパッセージも得意としています。

今回このバンドの作品に触れるのは当然初めてなのでありますが、全編インストでボーカルは全く入っていません。あたかもシアトル・グランジのようなバンドが、シンセサイザーやオルガンを導入してアートロック系を目指したらMahogany Frogのような感じに仕上がるのかもしれません。エネルギッシュなパートは、Soundgardenがプログレ指向を強めたら、こんな風になる可能性があるかも。しかしながら、ところどころで登場する演奏やテクニックなどは、充分ジャズロック系の音楽を主張しております。似ている感じのバンドと言えば、Soft MachineHatfield And The Northなどを思い浮かべたりもしました。特に疾走感に溢れる場面は、YesTime And A Word辺りの時期を想起させるかもしれません。アナログのシンセやキーボード類がたくさん使用されているので、サイケデリックなムードはバッチリ醸しだしています。またトランペットを含む変わったタイプの曲もあります。

おそらく基本はジャム風のセッションから発展させたものを曲として仕上げる方法をとっているのかも。個人的には、割と構築性のある楽曲における演奏やアップテンポに走り抜けるかのようなところは、スリリングで気持ちいいと思いました。アルバムのところどころで、キーボードを主体にした浮遊感のあるものが含まれています。いろんなキーボードの音が楽しめるので、特にレトロな音を中心とした構成のものは耳を惹きます。シュワシュワと泡立つかのようなElectricシンセの音や、シンセサイザーで有名なMoog、オルガン・サウンド、エレピなどを用いたアンサンブルはユニークです。レトロなムードを上手く使うだけでなく、デジタル・キーボードなども使用したりと、それぞれに特徴を持った曲がズラリと並んでいます。60年代後半のサイケデリックロックやジャズロック、そしてオルタナティブな感じのスタイルが好きな人の感性に訴えることでしょう。http://www.myspace.com/mahoganyfrog (プロモ盤Review)

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