MCM
country: United States, Italy, etc.
style/genre: Hard Fusion, Technical Instrumental, Prog Metal, etc.
website: http://www.alexmasi.net/, http://www.randycovensite.come/, and http://www.johnmacaluso.com
related bands/artists: Ark, John Macaluso & Union Radio, Alex Masi, Randy Coven, etc.
similar bands/artists: Alex Masi, Ark, John Macaluso, Chris Poland, Hellborg/Lane/Sipe, etc.
artist info: それぞれが凄腕ミュージシャンのハード・フュージョン系集団。



MCM - 1900 Hard Times
Lion Music
(2007)

ハード&メタリックなFusion系トリオ編成によるライブ盤です。MCMは、ギターリストのAlex Masi、ベースにRandy Coven、そしてドラマーのJohn Macalusoといった具合に3人のラストネームの頭文字をとったものになっています。当然参加しているメンバーの面子から察することができるように、ほぼ全編に渡って凄まじい勢いで演奏が展開されています。残念ながら日本では、まだまだこの3人の認知度は低いということは否めません。ですが、数年前にリリースされた「Ritual Factory」の内容が充実していたので、個人的にはこの作品がリリースされるのを大変楽しみにしていました。内容的にはあのHellborg/Lane/SipePersonaeに肉薄しそうな濃密度とテンションの高さがあると思いましたね。トリオだけの演奏とは思えないほどの、火花飛び散るかのような熱いパフォーマンスやインタープレーの数々です。本当にただ・ただ圧倒されるのみというのが正直なところです。かなり力技でグイグイと迫るのが気持ちいいです。一方でクリーンなサウンドが中心のものや、じわりじわりと攻勢をかけてくるもの、ムーディーでありながらもメロディアスなハードロック・フュージョン系サウンドが楽しめる・・・といった具合に色々なタイプが登場します。インストパートによっては、Prog Metalサウンドに通じる硬質でコンプレックスでテクニカルな感触も味わえるでしょう。確かにHard Rock/Metal系のファンには、フュージョンと聴くと億劫がる人いるかもしれません。ですが、ここで展開されている演奏の熱さとテンションの高さは、Ark辺りが好きな人にも機会があればチェックしてもらいたいです。そういえば、Arkの「Burn The Sun」アルバムにMacalusoCovenの2人が正式メンバーとして活躍しておりましたね。その辺りで興味がある人やインスト指向のサウンドが好きな人にはアピール度は高い筈だと思います。やはり、それぞれが卓越した実力を持っているメンバーだけにインスト系ファンを中心に楽しんでいただけるのではないでしょうか。もし、このアルバムを気に入った方は、Ritual Fantasyも堪能できる筈です。レコーディングの内容もライブ盤としては、良好であります。音は確かに生々しくもエナジェティックなので、ライブを体感しているかのようです。いやー、これだけ勢いと弾きまくりが楽しめるというのも気持ちがいいものですね。(プロモ盤Review)

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