MECHANICAL ORGANIC
country: Australia
style/genre: Progressive Metal, Cyber Metal, Modern/Electronic/Ambient, New Tendencies, etc.
website: http://www.mechanicalorganic.com/
related bands/artists: Eddie Katz (Vaudexvihl/Where Echoes End), Pathway To Perception, etc.
similar bands/artists: Prong, Icycore, Voyager, Fear Factory, etc.
artist info: 元Vauxdvihlのメンバーによるプロジェクト。インダストリアルでサイバーな感触を含む現代的なMetalサウンド。



Mechanical Organic - Disrepair Part One (Permafrost Dreams)
Independent Release
(2008)

メルボルンを拠点に活動しているEddie Katz (keyboards)を中心にしたモダン寄りなMetalプロジェクト。Mechanical Organicにとって通産2枚目の新作。このレヴューを書く前に思わず見逃すところだったのですが、かつてはProg Metal系バンドのVauxdvihlでベーシストとして活動をしていた人だったのです。しばらくはVauxdvihlWhere Echoes Endでの活動を続けていましたが、次第に自分が表現したいことができるMechanical Organicへと自分の興味をシフトさせていきます。前作はバンドとしての役割分担がはっきりとしており、ヘヴィネスとモダンな路線が混然一体となった生々しい印象の音となっていました。今回の新譜では、ソロ・プロジェクト的な色合いが完全に強まっています。Eddie Katz自身が、楽曲制作からインストに至るまでコントロールしています。歌詞やナレーションに耳を傾けてみると、時事的な問題に焦点を合わせた内容となってます。「アメリカの同時多発テロ」、「不安定な世界の金融システム」にも部分的に触れています。他にも、結構シリアスな切り口で音楽が展開されています。アルバムの序盤や曲の至るところでナレーションが入っており、暗雲が立ち込めるかのような音楽性との相性は良いと思いました。政治・社会問題、果ては政府の陰謀論のようなテーマが基本的な線として含まれていると解釈してみると、作品の全体像が掴みやすいと思いました。

Disrepair Part Oneアルバムの特徴として、以前にも増してシンセサイザーやキーボード〜打ち込みなどが多用されています。色んな音がレイアー状に重なっているため、バンドものに匹敵するような厚みはあります。時折、サンプリングなども使用されていることが窺えるでしょう。ボーカルは、歌い上げるというタイプというよりは、何か虚ろげでムーディーな感じです。ドラムは打ち込みなので、生の音と同じインパクトは期待できないかもしれません。ですが、充分にリズムの要としての役割は果たしています。ベースは、エフェクトなどを使って音を太く目立つ感じにしています。色んな音がぶつかり合っていますが、全体的にサイバーな雰囲気を味わえる内容になっております。前作が重苦しい感じがしたので、近未来的なサウンドを重視して、分かりやすい部分を増やしてきたのは評価したい。ただ、取っ付き難いところが全然無いわけではありません。やはり、この手のタイプは、長いスパンをかけて、少しずつ噛み砕いて攻略したほうがいいでしょう。

アルバムは全部で15曲で構成されていますが、楽曲ひとつひとつが難解という訳ではありません。演奏自体は、ストレートに音が突進しつつ、差し迫った危機感みたいなものを出しています。同時にダークでドンヨリとしたムードも漂わせていますし、聞き手によってはインダストリアルなサウンドを想起させるかもしれません。スピーディーに畳み掛けたり、ある程度の疾走感も含まれているので、その辺りの楽曲を中心に楽しんでみました。Mechanical Organicの場合は、聴き手によって捉え方が、随分違ってくるように思います。 最近のタイプのバンドで例えると、強いて言えばVoyagerIcycoreに近いような気がします。とは言ってもMechanical Organicの場合は、音の質感やアプローチの仕方は異なる点が多いです。従来の正統的なProg Metalバンドとは大きな隔たりがあります。そっち路線を期待しすぎない方が無難でありましょう。ただし、上で少し触れたEddie Katzが在籍していたVauxdvihlのような路線が好きだった人には、何か感じ取るものがあるかもしれません。また誤解を覚悟で言及してみますが、Queensrycheの「Promised Land」で登場するようなドンヨリした佇まいが好きな人には面白いと感じるリスナーも居るかもしれません。ムーディーではあるが、近未来なサウンドでオリジナリティーを追求しているメタル・サウンドが好きな人へのアピール度が高いでしょう。とりあえず、どんなタイプか公式サイトやMySpaceでサンプルをチェックしてみてください。http://www.myspace.com/mechanicalorganic (プロモ盤Review)

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