MISTER KITE
country: Sweden
style/genre: Swedish Hard Rock, Contemporary/Modern Rock, New Tendencies, Prog Metal, etc.
website: http://www.misterkite.com/
related bands/artists: Anton Johansson (ex. Silver Mountain), Mattias IA Eklundh (Freak Kitchen/Art Metal Trio), etc.
similar bands/artists: Superior, Threshold, Linkin Park, etc.
artist info: 元Silver Mountainのメンバーを含んでいた新感覚の北欧ハードロック系グループ。現在ラインナップは少し様変わりしました。



Mister Kite - All In Time
Lion Music
(2002)

北欧のHard Rock/Metal系グループとして名を馳せた、Silver Mountainとも密接な関わりを持っていたベーシストのAnton Johanssonとその仲間を中心に、1999年に活動を開始した新しいタイプの北欧系メロディアス・ハードバンドの1stアルバム。当初はAntonと若手リードボーカリストのAlf Wemmendlin、そしてドラマーのMats Bergentz達が核となって、「デモ作品をとりあえず作ろう」ということで音楽制作を始めたのが、バンド結成の母体となったそうです。その後、ギターリストのMagnus Kristenssonが参加することによって、Mister Kiteはより現在の形に近づくことになる転機となったそうです。その後、5人目のメンバーとしてTomas Djurfeldtがキーボーディスト・ギターリストとして参加してバンドは結束を固めていき、Lion Musicより晴れて2002年にアルバムをリリースするに至りました。彼らはLion Musicのグループの中でも、かなり広範囲でライブ活動やツアーにも参加しておりますし、大きなフェスティバルや僕も現地で観たHeadway Festivalにも登場と、精力的なパフォーマンスで高評価を得ています。

さて記念すべき1stアルバムについてでありますが、上で名前が出たSilver Mountainをイメージしている人は、その路線は絶対に期待しないようにしてください。全体を聞いた自分の印象はよりモダンでコンテンポラリーな要素を強く感じさせる新感覚の北欧ハードロック・サウンドだということです。楽曲によっては、Progressive Metal的側面も強くなるときがあります。非常にカラフルでテクスチャーを大事にしたプロダクションの仕上がりが大変素晴らしいと感じました。メロディアスでキャッチーな音楽性でありまして、モダンな要素やコンテンポラリーなタイプのものが好きな人で北欧のバンドサウンドが好みならば、一発で嵌まれると思います。さしずめSuperiorYouniqueで展開していた折衷路線のモダンProg Metalサウンドと、Thresholdのキャッチーなサウンドの中間地点にいるような印象です。ひょっとしたらLinkin ParkSevendust辺りも好きなリスナーにも楽しめるような雰囲気です。

このグループの構成として興味深いのはメンバーの半分がベテランで、残りのメンバーは当時まだ20代前半というラインナップのせいか新鮮な感覚とドッシリとした安定感があるということです。もっと観察していくとリズム隊はベテラン勢が担当し、前面に出てくるメンバー達は若手というコンビネーションはMister Kiteにとって効果的に機能を発揮しています。海外での評判は上々ですが、アルバム全編に渡って日本人にフィットする音楽性だと思います。ゲストミュージシャンとしてFreak KitchenArt Metal Trioなどでも注目を集めているMattias IA Eklundが彼らしいユニークなギターソロで登場します。典型的なProg Metalサウンドとはちょっと違いますが、ハード目のProg Rockサウンドが好きな人から北欧ものなら何でも受け容れられるリスナーを含めて楽しめる筈です。

ちなみに、Mister Kiteの名前を読んでいて「このバンドの名前は、きっとThe Beatlesの曲からインスパイアされている」と感じた方がいらっしゃると思いますが、その通りです。僕もAnton Johansson氏に確認しましたら、「そうだよ、その通りだよ。僕はThe Beatlesが好きだからね」と仰っていました。Antonさん、凄く頼もしい人で英語も流暢な方でした。もうこの時点でレヴューから完全に逸脱していますが、もう少しお付き合い下さい(^^;)。Silver Mountainのちょっとした話を聴くことができました(Jonas Hanssonとは仲が良さそう)。Yngwie Malmsteenにまつわるお話やJohansson兄弟について。そして個人的に印象に残ったのは、いかに彼らの親父さんのJan Johanssonが恐るべき実力を持ったジャズロック系キーボーディストであるとか、北欧の音楽シーンやネットワークなどの話が興味深かったです。最後は大脱線しましたが、新感覚のキャッチーな北欧ハード音楽がAll In Timeアルバムには詰まっています。この完成度はお見事。(購入盤Review)

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