MORSE, STEVE
country: U.S.A.
style/genre: Rock Instrumental, Jazz Rock, Fusion, etc.
website: http://www.stevemorse.com/
related bands/artists: Dixie Dregs, Kansas, Steve Morse Band, Deep Purple, Jerry Goodman, Andy West, etc.
similar bands/artists: Fourth Estate, The Magic Elf, Tony Spada, etc.
artist Info: The Dregs/Dixie Dregsでおなじみの凄腕Rockギターリスト。まさにMusician's Musicianとは、彼に相応しい称号でありましょう。



Steve Morse - Sects, Dregs, & Rock n' Roll
Thames Thompson
(2002)

Dixie Dregsの中心人物であり、ロック・ギターの名手としても名高いSteve Morse。自身にとって、初のオフィシャルDVDとなっております。2001年にコネクティカット州で行われたDixie Dregsのライブパフォーマンス、1992年に行われたSteve MorseのNew York Live、そしてThe Guitar ShowによるSteve Morseのインタヴューなどで構成されています。私は、NTSC版を買ったのですが、Deep PurpleRoger GloverIan Gillanのインタヴュー映像は、残念ながら収録されておりません。さらに悲しいことにSteve Morseギタークリニックの模様を収めた映像も、ありません(泣)。PAL版には、全部まとめて収録されているのかな?。この辺りは、PAL版を持っている方がいらっしゃれば、コメントいただけるとありがたいです。

まずは、Dixie Dregsのライブ映像についてみていきたいと思います。ライブアルバムで、彼らの恐るべき実力は立証済みでありますが、Dixie Dregsの動く姿を見れるのは感激です。Steve Morseは、非常に様々なスタイルを吸収したプレーヤーでありますが、本当にギタープレーが秀逸です。ギターリストを目指すプレーヤーにとっては、彼の高度な演奏技術、コンポーザーとしての高い能力、音楽ヘの姿勢、魅力溢れるキャラクターなどといった具合に、どれも勉強になることばかりではないかと思います。「ライブ演奏が楽しくてしょうがない、俺はこのために生きているんだ!」みたいなプレーヤー・ミュージシャンとしてのオーラを放っているかのようであります。グラミー賞にノミネート経験しており、Guitar Player誌においては殿堂入りを果してます。オールラウンド・ギタープレーヤーの代表格として、ギターファンには注目して欲しい存在です。

また、Dixie Dregsの他メンバー達も、Steveと同様、ロック・ジャズ・フュージョン・ファンク・カントリー・プログレ・ポップなどなどと言った、どんなスタイルも柔軟にこなす凄い人達ばかりです。個人的には、T-Lavitzのステージ上でのパフォーマンスが感慨深いです。主に豪快なオルガンプレーを得意としていますが、ピアノ系やエレクトリックピアノ系も駆使したプレーが最高にカッチョイイ!。終始バンドをサポートしていますが、ここぞという時には前面に出てハードにロックします。しかし、ときにはジャズ・ロック〜フュージョン的な暖かみのある音に対応しつつ、まるで凄いリードプレーを連発で決めるところなどたまりません。素晴らしい両手の指さばきも堪能できます!。またピアノ系〜オルガン〜キーボードを使ったソロも尋常でなく凄まじいし、クラヴィ系の音で16ビートを駆使した非常にファンキーなリズムプレーを繰り出すなどなど、本当にT-Lavitsの奏法には目を見張るものがあります。ヴォイシング・コードストラクチャー・モード旋法など、非常に斬新な技法を吸収しつくしているような気配があります。ベーシストとして参加しているDave LaRueは、Steve Morse Bandでお馴染みの人ですが、非常に存在があります。彼のプレーも非常に興味深い。骨太なグルーブを作り出す一方、前面に出る場面ではやはり凄技を連発しており、この辺りはSteve MorseのNew York Liveの映像でも堪能いたしました。ドラマーのRod Morgensteinは、むしろHR/HMファンにとっては、Wingerでの演奏を思い出す人のほうが圧倒的に多いと思われます。彼が繰り出す躍動感溢れるドラミングとシンバルの巧みなプレーが、屋台骨を支えている感があります。ヴァイオリニストとしては、Mahavishunu Orchestraで高名なJerry Goodmanが奏でる流麗なヴァイオリンで、幻惑的なサウンドを醸し出しております。・・・とにかく、この最高のミュージシャン集団によって演奏されるDixie Dregsや各メンバーが持ち寄ったインスト楽曲がどれも、本当に見事であります。どの楽曲も、よく観察して見ると、とんでもなく高い技術とニュアンスを要するはずなのですが、・・・このバンドによる味付けで、とても聴きやすく親しみやすい仕上がりになっているのは圧巻です。何遍みても、Dixie Dregsのライブ映像は素晴らしいのでありますから、実際にこれを生で体験している人達が羨ましいです。序盤から最後まで、個人的には全部ハイライトばかりと言っていいかもしれません。特にお薦め楽曲は、カントリー色も前面に出たロックナンバーBloodsucking LeechesCountry House Shuffle、T-Lavitzが持ち寄ったJustice for All、序盤はメローだが、次第に濃密になっていくHereafterSleeveless In Seattle、Dixie Dregsのナンバーでも人気が高いと思われるスリリング且つパワフルなAssembly Line, Cruise Control, Ionized, Take It Off The Topなどなど珠玉のナンバー揃い。

Dixie Dregsの映像を堪能した後は、第2部Steve MorseのNYでのライブステージの映像についてです。最初、下に日本語の字幕でSteve Morseの紹介が出るのでびっくりしたが、主に映画放送に力を入れている日本の衛星放送局Wow Wow(ワウワウ)でかつて放映されたものらしいです。序盤は、Steve Morseのソロ演奏が繰り広げられます。序盤のエレアコの楽曲では、メローな部分を強調した感じであります。J.S.Bachの超有名曲「Jesu, Joy of Man's Desiring」で前半の山場の一つを作ったと思います。エレキを持ったSteveは、彼の真骨頂を発揮し、ロックとカントリー色の強いハード・ドライヴィングなロックインストを堪能できます。セットリストの中盤にさしかかるころには、ベーシストのDave LaRueが参加して、デュエット形式のインストプレーが展開され、ロック色の濃い内容にシフトチェンジ。SteveとDaveは、本当に息がぴったり合ったガッチリとしたコンビネーションを発揮してます。個人的なハイライトは、「Point Counterpoint」、 「Flat Baroque」、そして極めつけは名曲Tumeni Noteでしょうか。それにしても、この曲でのSteveのピッキングは凄まじい。余計な詮索だが、並みの人がこれにトライしようとしたら、腱鞘炎や筋肉離れがおきてしまいそう。・・・後半最後の2曲でステージにT-Lavitzがピアニストとして参加し、Steve/Dave/Tのトリオでのプレーで大団円です。

第3部のインタヴュー編では、Dixie Dregs〜Deep Purpleなどを中心にSteveが様々なことを語っております。かつては、音楽業界に嫌気がさしたことやパイロットとしての話など、あまり知られていなかった彼の横顔を垣間見ることができるのではないでしょうか。それにしても、この人は本当に音楽やギターの演奏を心から楽しんでいるなーという印象が強く残りました。・・・といった具合に映像やライブ演奏だけでも、かなりボリューム満点で私は堪能したDVDです。(購入盤Review)

PILGRIM WORLD推薦DVD

discography:


Back to [M] Section
Back to Review Index

Go to Top Page