Review: "MYRATH" - PILGRIM WORLD -

MyrathのHopeというアルバムを聴いて見ました。多分これが彼らにとって1枚目だと思うのですが、なんと彼らは北アフリカはチュニジア出身のバンドです。国のイメージから言ってトライバル系の音楽かと思いきや、印象は随分違います。似ているグループとなると、驚くなかれAdagioやSymphony Xに似ています。初期から中期にかけてのSymphony Xの作品をお手本にしているのかもしれません。例えるとThe Divine Wings of TragedyやTwilight In Olympos辺りの時代からの影響が大きいようにも思います。特にこのアルバムで歌っているシンガーは、恐ろしいほどSymphony XのRussel Allenに似ています。若干Adagioに居たころのDavid Readmanぽい感じもしますが、ほとんどRussel Allenにクリソツと言いたくなるほどです。なんていうかエスニックなムードも取り込んだSymphony Xという感じですが、北アフリカのサウンドや民族的な要素が全体的に濃い訳ではないですね。全体的には欧米のグループと比べても遜色は全く無いといっていいほどの堂々としたものがあります。プロダクションやエンジニアリングなどにAdagioやVenturiaで活躍しているキーボーディストKevin Codfertの人の助言や協力などによるものか、音作りは非常にしっかりしています。演奏力も大変しっかりとしており、様式美パワーメタル（若干ネオクラシカル風味もあり）だけでなく、それこそDream Theater風味のプログレメタルまで時には顔を出しています。繰り返しになりますが、もっとアフリカならではの要素を出してトライバルに・・という感じは思ったほど強くないです。個人的には期待したくなってきました。エスニックなムードがあるところは、Orphaned Landが様式美メタル風になったら、こんな感じかもしれないと思いました。全般的にはSymphony X～Adagio辺りに通じますので、その方面が好きな人にはたまらないサウンドでしょう。Brennus Musicからリリースされているバンドも良質なものが増えてきつつある兆しを彼らから感じました。(購入盤Review)
マイスペで音チェックできますよ↓
http://www.myspace.com/myrathband