METHENY, PAT (Pat Metheny Group)
country: United States
style/genre: Jazz/Fusion, Crossover, etc.
website: http://www.patmethenygroup.com/
related bands/artists: Lyle Mayes, Richard Bona, Cuong Vu, Ornette Coleman, etc.
similar bands/artists: Metheny Mehldau Quartet, Daniel Palmqvist, Mike Stern, Weather Report, etc.
artist info: Jazz/Fusionシーンでは押しも押されぬ名手としてワールド・ワイドに活躍する素晴らしいミュージシャン。



Pat Metheny Group - The Way Up
Nonesuch Records/Warner Music Entertainment
(2005)

アメリカを代表するジャズ・フュージョン界のベテランミュージシャン: ギターリストのPat Methenyを中心とするグループが、2005年にリリースした現時点における最新フルレングス・アルバム。メンバー体制は前作で参加したミュージシャン達も大きく活躍しておりますね。前作で加わった新しいメンバーの貢献度も高く、より磨きのかかった意欲的な内容となっています。ひょっとしたら多くのPat Metheny Groupのファンにとっては、この作品を最高傑作と捉えている人が少なくないのでは?と思うほど内容は大変充実しています。誤解を恐れずに言えば、これはPat Methey Groupにとっては非常にプログレッシヴな感性を注ぎ込んだかのような作品の仕上がり具合であり、バンドの演奏が全編において情感豊かで楽しめると思いますよ。パートやセクションによってはシンフォニック・フュージョンあるいはエレクトロニックでシンセティックな要素も加味した豊穣なジャズ・フュージョンとして堪能することができました。

当然これまでに彼等が培ってきたカラフルな音像は大事にしつつ、テレパシーで通じているかのようなインタープレーと感性のぶつかり合いのような印象を持ちました。当然グループの中心コアという存在のPat Metheny/Lyle Mayesのギター・キーボードのパフォーマンスは絶妙な領域に達していることは言うまでもございません。またベトナム出身のCuong Vuのトランペットの表現力が非常に豊かでPat Metheny Groupの音楽できわめて重要なファクターと言える「色彩感覚」をおおいにサポートしていて今後もPMGで重要なポジショニングを任されていくことでしょう。ソロよしアンサンブルよし、そしてリズムセクションの緻密で躍動的などの部分に至るまでトータルで芸術性の高い魅力あふれる至高のJazz/Fusion作品を提示していると思いました。「Speaking of Now」以降参加している、Antonio Sanchezのドラム・リズムワークが秀逸で彼もPMGの重要なファクターとなっています。

当然楽器をたしなむプレーヤー指向のリスナーには堪能できる内容となっていますが、幅広い音楽リスナーにも心地よくアプローチするのではないでしょうか。Pat Methenyによるとこれは組曲ではなく、アルバム全編が1曲ということらしいです。一応4つほどのパートに分かれており、全体的に一つスジの通った流れはありますが、それぞれのパートにおいて重要な役割や属性みたいなものを感じさせます。パートによって躍動的且つパッション溢れるものが前面に押し出されていますが、一方のセクションでは目をつむるとそこに美しい風景がどこまでも広がっていくようなものを想像させます。壮大なスケールと繊細さを持ち合わせたものを作るのに昔から長けているPMGですが、この作品においても、おおいにイマジネーションをかきたてる内容になっています。1回聴いただけでは把握できないほど、いろんな工夫が施されています。

Pat Metheny Group
がこれまでに培ったものの集大成という解釈もできますが、それだけでなくタイトルにあるように、さらに高みを目指そうという進歩性すら同時に感じさせます。JazzやFusion Rockが好きなリスナーにお薦めですが、ロングフォームのインスト作品という性質は否定しませんがJazzやFusionにトライしてみようかなーという人にもすんなり楽しめるかもしれません。(購入盤Review)

PILGRIM WORLD推薦盤

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