内核の波
country: Japan
style/genre: Hard Prog, New Tendencies, etc.
website: http://mypage.odn.ne.jp/home/naikaku3104
related bands/artists:
similar bands/artists: Jetlag, Garden Wall, Freewill, etc.
artist info: 東京方面で活動をしている、ハード路線の日本プログレ系グループ。ライブも活発に行っているそうだ。



内核の波 - 殻 (Shell)
Poseidon Records
(2006)

このバンドは、とても面白いです。ポセイドンのレーベルでリリースされているもので、これまで試していろいろ聞いたものの中ではダントツで面白い日本出身のプログレ系バンドです。核となるメンバーは、ベーシストの方とフルートの方、たったの2人。しかし、この2人を中心核としてサポートやゲストミュージシャンが音を奏でると、まるで最初からこのグループは大所帯のグループだったかのように機能しています。サウンドやスタイル的には、これまた多くの日本のプログレ系バンドと大きく異なります。シンフォ的な部分もありますが、少し内省的なテクニカル・シンフォ風からギターリストやリズム隊によるアンサンブルが緩急をうまく引き出し、イタリアやフランス出身の技巧派プログレ勢に接近しているところもあり素晴らしい。おそらくメンバーはまだ若い人たちなんだと思いますが、国内にも若手でこんなに凄い人たちが東京方面のProgシーンで活躍しているのが頼もしいではございませんか。2曲目のルサンチマンという楽曲だけ、参加しているメンバーの関係からかDream TheaterやShadow Galleryに若干通じるかのようなエキゾチック性を発散しますが、かといってProg Metalのスタイル直系かというと、そうではない気配が濃いです。強いていえば、この楽曲に関していえば、イタリアのGarden Wallみたいにプログレメタル的な領域に接近しボーダーラインを走行しているという感じでしょうか・・あ、Shellという曲もそんなところありますね。フルートが割と前面で押し出されているので、やはりイタリアのJetlagに通じる世界観もあると思いました。しかし、彼らの場合は演奏的にスリリングな部分が随所に登場しますが、決してソロやリードプレーで超絶技巧を展開というのとはぜんぜん違うベクトルを向いているという印象です。あ、ボーカルはまったく無いです。ギターソロやフルートソロはふんだんに登場しますが、テクニカルでビシバシ決めるというのとは印象はだいぶ違います。が、十分ミュージシャンシップの高さは示しています。こういうスタンスのグループは、演奏も楽曲もぐいぐい引っ張って、自分の好みなんですが、これみよがしなテクニカル大会をせずにここまえの吸引力を持っているプログレ系グループは、意外と日本では少ないタイプという風に思いました。たいていの日本のバンドで、腕に自身がある人たちは演奏面では凄い技は見せて、その方面では素晴らしいものの、楽曲があまりピンとこないケースの方が多かったので、このグループはその点ではとても素晴らしいです。確かに欧州のテクニカル派シンフォ勢を想起させるものの、よく聴くと彼ら独自のスタンスや日本人ならではの解釈とアプローチが見事です。日本のプログレ系の中では、2006年に聞いた中ではダントツで素晴らしかった。(プロモ盤Review)

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