7for4
country: Germany
style/genre: Technical Hard Fusion, Prog Metal, etc.
website: http://www.7for4.de/
related bands/artists: Sieges Even, Serum
similar bands/artists: Tribal Tech, Sieges Even, On The Virg, Dixie Dregs, D.I.M., Cyryl Achard's Morbid Feeling, etc.
artist info: 元Sieges EvenのWolgang Zenkを中心に、Serumのメンバー2人を含む独特のインストを得意とする集団。



7for4 - Contact
Streetlife
(2001)

ドイツ出身の多彩な音楽性を取り込んだハード・フュージョン〜プログレメタルまでを得意とする集団。7for4(セブン・フォー・フォー)は、敏腕ミュージシャンの集合体であります。Sieges EvenのSophisticatedや、Unevenアルバムなどでアクロバティックなギター奏法を披露していたWolfgang Zenk (guitars)、ドイツのプログレメタルバンドSerumで活動をしているMarkus Grutzner (bass)、Klaus Engl (drums)と、キーボーディストのMarkus Froschmeierを含む4人で結成されました。音楽のベースとなっているのは、間違いなくハードなフュージョンであります。しかし、このバンドが個性的であると言えるのは、元々それぞれがプログレメタルバンドで活動していた素地もあって、割とメタリックでハードエッジな音色とテクニカルな演奏形態を持っていることが挙げられます。

このファーストアルバムは、全10曲オール・インストゥルメンタルで構成されていてボーカルは全く入っておりません(喋り声みたいなものはありますが歌とは言えないでしょう)。しかし、さすがはSieges Evenに在籍していたWolfgangやSerumのメンバーなどを含んでいるだけあって、拘った音作りと演奏力の高さに舌を巻いてしまいます。とにかく見事なアンサンブルが繰り広げられております。また各個人のプレーヤーとしての力量もハイレベルなので、その点も安心して楽しむ事ができました。またブックレットには、それぞれ楽曲にまつわる小さいメモが書かれていて、それがなかなかユニークです。例を挙げてみると、E-Gyptianという曲では、ジプシー・ジャズ奏法で高名なDjango ReinhardtYngwie Malmsteenが合体したかのようなエモーショナルなサウンドが楽しめます。他にも、楽しめる楽曲ばかりとなっております(「高橋克美」風)。ロック・ジャズ・フュージョン・プログレメタル・ラテン・ファンクなどの要素を大胆に取り込んでおり、全編に渡って大変面白い作風になっております。Dixie DregsReturn To Foreverが持つ多様性, Tribal Techのユニークな面、Sieges EvenのSophisticated〜Uneven辺りのハードめのテクニカル・フュージョン路線などを楽しめる方達にお薦めです。ドイツという国は、本当に多種多様なバンドが存在しておりますが、その中で7for4は、ユニークな面ではピカイチと個人的には思っています。現在、すでに2枚目のニューアルバムTimeもリリースされております。お買い求めは、有力な輸入盤店、Guitar9.comもしくは7for4の公式サイトなどへどうぞ。(購入盤Review)

PILGRIM WORLD推薦盤


7for4 - Time
MGI Records
(2004)

Sieges Evenのメンバーとして活躍をしていたWolfgang Zenk率いる4人組テクニカル系ハード・フュージョン集団による2ndアルバム。一時期は入手が困難を極めていた時期もありますが、以前と比べると入手がしやすくなってきましたね。前作と同様でハイテンション且つエナジェティックな演奏が全編で展開されています。Wolfgangのリードギターを中心に非常に躍動感と勢いが感じられるインスト陣のパワーと演奏能力の高さが堪能できると思います。前作と同様、こちらの作品もライブで実際に演奏される曲目が多いという印象です。基本的にはメロディアスでありながらもかっ飛びまくるインスト・セクションが痛快です。その一方でメロウでシットリとした楽曲も各部分で用意されていますね。

前作のライナーノーツも面白かったですが、今回の作品もバンドメンバーによるライナーノーツ紹介が面白いと感じました。アルバムで登場する楽曲をレストランのコースメニューのように紹介をしているのです。前菜からメインメニュー、デザートに至るまで・・といった具合にですが、ある意味非常にツボを得たユニークな解説をしていて思わず笑みがこぼれてしまいました。料理の場合は調理にかける時間やタイミングが重要・・。音楽の場合は演奏におけるタイム感が大切・・・ということでそれぞれに共通するテーマは「Time」という訳ですね。毎回思いますが、こういう文章というか、ある意味おフザケを効かせたアイデアを考えるのは、多分WolfgangかベーシストのMarkusのどちらかでしょう。

7for4のメンバーがそれぞれProg Metal系タイプのバンドで活動していたので、爆発力のあるパートやテクニカルな側面が強まる部分ではProg Metal的と言えますね。この辺りは確実に前作の流れを引き継いでいると思います。前半の2曲は、勢いに任せてノリノリなのが流石です。3曲目のWhere Are You Nowは、女性リードボーカルが全体的にフューチャーされた大人しめの楽曲ものになっています。4曲目の7:44 amはメローな立ち上がりかと思いきや次第に盛り上がってきて、Prog Metal的アプローチだけでなく、少しばかりBarbara Dennerlein的なオルガン・ジャズぽい要素もまぶしているのが7for4らしいです。当然彼らが得意としているハードロック、プログレメタル、ジャズ・フュージョン、ラテン、カントリー、ファンクといった具合に色んなジャンルを跨いだような、あらゆる側面をブレンドしつつもハード且つ濃密なリズムパートが縦横無尽に展開されるところが今回も大変面白いです。そういった彼らの強みやユニークな部分をよく表わしているのが、2曲目のTemparamentalと10曲目のBurnt Chicken Wingsであり、同時に彼らの真骨頂と言えるでしょう。

このバンドの場合は、WolfgangだけでなくベーシストのMarkus Grutznerも重要な役割を果たしており魅力的なパッセージやラインを奏でて活躍しています。キーボードのMarkus Froschmeierも要所では彼らしいユニークな音色によるキーボードソロ〜堅実なバッキングやコンピングなどで大変存在感があって好きなキーボーディストです。ごく短い期間ですが、Dreamscapeにも在籍していたドラマーのKlaus Englの力強いリズムワークがあってこそ、他メンバーの演奏にも勢いと厚みが出ていると思います。アルバムについての自分の印象は前半と後半が主にテクニカルで勢いがあるところを見せています。中盤は予想していた以上に割とメローでゆったりとした感じのものも含まれているので、その辺りでこの作品の捉え方や好みは分かれるかもしれません。ドイツのLiquid Tension ExperimentというかDixie Dregsとでも比喩したくなるサウンドですが、当然彼らぐらいのベテラン格になると彼ら独自のユニーク性やテンションの高さやオリジナルティーは充分あるので安心してください。凄く似ているタイプになると、歌の無いCyril Achard's Morbid Feelingと言った感じかもしれませんね。ハードフュージョンやProg Metal系サウンドの両方が楽しめるリスナーには、Timeは前作と同様でお薦めでございます。(購入盤Review)

PILGRIM WORLD推薦盤

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