オルカ団
country: Japan
style/genre: Ethnic Art Rock, New Tendencies, Hard Prog, Alternative Pops, etc.
website: http://www.h3.dion.ne.jp/~kshu/
related bands/artists: 梶山シュウ、Arctic Blaze, etc.
similar bands/artists: Orphaned Land, Pain of Salvation, etc.
artist Info: 独特のシーンを形成している地元広島から飛び出した、とても興味深い音楽集団。エスニック〜プログレまでを包括した音楽が、魅力的です。



オルカ団 - きねつき
Independent Release
(2005)

以前も書きましたが、私が住んでいる地元のシーンは、どちらかというとJ-Popや邦楽などのポピュラー系が盛んなイメージを持っておりました。広島が生んだ正統派Prog MetalバンドのCarpe DiemやHR/HM系のFirefly辺りのごく一部を除いては、暫く個人的に興味深い地元出身のバンドやアーティストにでくわす機会が殆どありませんでした。しかし、2004年に観た絶対無のライブの時に、登場したヘッドライナーのオルカ団を契機として、広島にも非常に面白いバンドがちらほらいるのだなーということに驚かされました。彼らのライブ演奏を契機に、地元のシーンに興味を抱くようになりました。先日行われたBarakaGressiveと共演したオルカ団のライブを再び観て、このバンドは本当に興味深いことをしているなーと思いました。(注:2005/3/22に広島BADLANDSで行われたライブのことを指しています)。2004年度に、私がアップした絶対無のLive Reportを読まれた方は、名前を聞いたことがあるのではないかと思います。

さて、このオルカ団は、奇才ベーシスト・ボーカリストの梶山シュウ氏を中心とした、広島を中心に日本各地で活動を展開している実力派音楽集団であります。そのオルカ団による待望のセカンドアルバムが、「きねつき」です。クレジットを観ると梶山シュウ氏を筆頭に、ギターリストのまちゃあき氏(おそらく、Hard Rock/Metal系のバンドArctic Blaze関連の方)、キーボーディストのMIさん、そしてドラマーの松下かをるさん達を擁する形態をとっておりまして、ゲスト参加のミュージシャンが何人かいらっしゃいます。コアとなるオルカ団のメンバーの何人かは、音楽学校の講師をされていて演奏技術は折り紙つきであります。梶山氏のベース演奏はフレージングやリズムを縦横無尽に使って、興味深いです (余計な個人的な感想ですが、ひょっとしたらPain of SalvationのKristoffer Gildenlowに通じるものがあるのかな?)。また彼の中近東風なボーカライゼーションもエスニックさを出すのに貢献しています。また、ボーカルをサポートする鍵盤奏者のMIさんもバッキングボーカルで、歌の掛け合いをするところが面白いです。個人的にはMIさんのキーボード演奏には注目するところがありました。スタイルは大分異なるかもしれませんが、Jordan Rudessのソロ作品が好きな人にはMIさんのKeyboardプレーから何かを感じ取れるのではないでしょうか。以前観た方のお話によると、数年前はよりプログレッシヴな要素が濃いことをしたそうです。残念ながら1stアルバムはソールドアウトということなので、現時点では確認できません。しかし、ライブでは確かにプログレ的要素が濃いと思いました。テンションの高くなるところでは、かなりプログレハードやプログレメタル的な音楽を彷彿させるスリリングな点もありますので、特にOrphaned LandPain of Salvationに通じるものがあるのではないか?と思ったりしました。・・・しかし、厳密に言うとOrphaned LandやPain of Salvationとは方向性も音楽性も異なる点のほうが圧倒的に多いのでありますけども(^^;)。しかし、ライブでの彼らの演奏を実際に観た自分としては、上記の2バンドに通じるものを感じました。

前置きがえらい長くなったのは、いつものことでありますが、2ndアルバムの「きねつき」のことです。このアルバムを通して聴いてびっくりしたのは、ライブとはまた違った印象でありました。もっと緩やかで流れるような、ゆったりと自然体で楽しんでいる感じがします。ライブと同じく、熱くハードなものを求め過ぎてしまうと、楽しみは半減するでしょう。独特のエスニックワールド + アジア和風テイストが濃いロック・ポピュラー音楽という印象でした。このバンドはカテゴライズするのが難しいのではないでしょうか・・・多分本人さん達もそうされると「??」感じるかもしれません。少なくともこれまでに観た日本のバンドでは、一番独創的でとてもエスニックな要素が濃くて、場面によってはプログレハード的な演奏も得意としています。しかし、他方では、親しみやすくて、ポップでキャッチーをメインにした楽曲もありますし、インドから中近東に至るまでのイスラム的な世界感を醸し出したカラーや、これは沖縄系?といったようなエスニック音楽やワールドミュージックがロックやポップスと融合したものが好きな人にはきっと楽しめるでしょう。不思議な空間と音色、展開を持ったバンドです。ライブでは即興性も強いが、観衆がのりやすい。本当に見事な集合体だと思っております。アルバムを購入する前に、彼らの場合はライブを楽しんでいただきたい。なぜ私がレファレンス・ポイントとしてPoSやOrphaned Landを取り上げたか、一番理解しやすいのではないかと思います。いやー、このアルバムも全体的に面白いですよ。広島界隈を中心に活動をしておりますが、東京でもライブをされているようです。特にライブがお薦めのバンドです、とっても面白いですよ。今後の音楽活動に期待しております。現時点において広島の音楽シーンで最も興味深い音楽屋集団。(購入盤Review)

このレヴューを読んでオルカ団に興味を持った方は、梶山シュウさんのホームページの通販コーナーで購入することができます。詳細はこちらへ→http://www.h3.dion.ne.jp/~kshu/tuuhan.html

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