ORESUND SPACE COLLECTIVE (O.S.C.)
country: Multi-National
style/genre: Space Rock, Progressive Rock, Improvisational Rock/Jam, etc.
website: http://www.oresundspacecollective.com/
related bands/artists: Mantric Muse, Gas Giant, Bland Bladen, etc.
similar bands/artists: Pink Floyd, Ozric Tentacles, Tangerine Dream, Mike Oldfield, Svarte Pan, The Flower Kings, etc.
artist info: デンマーク・スウェーデン・アメリカのミュージシャンを含むフリーフォームと即興を中心としたスペース・ロック。



Oresund Space Collective - It's All About Delay
Transubstans Records
(2006)

レトロなプログレやアートロック系のグループを輩出している北欧の名物レーベル、Transubstans Recordsより2006年にリリースされたOresund Space Collectiveによる作品です。ちなみにOにはウムラウトが上に付きます。CDは、2枚組のかなりのボリュームで全編に渡って内容はひたすら濃いです。このグループの音楽に挑戦するのは当然初めてなんですが、スペース・ロック的な音楽を得意としている様子が伺えます。驚いてしまうのは、このCDで展開されている楽曲は、ほぼ即興形式というかジャム形式で構築したものがメインということらしい。まるで、最初から打ち合わせて楽曲制作をしたと言っても不思議ではない整合感のようなものがある。確かに演奏をよく聞くと、即興から作り上げた様子が伝わるところがあります。それにしても、どの楽曲もどちらかというとロングフォームでありまして、特に2枚目のCDは、1曲1曲がとても長い。短い曲で15分ですからね・・・一番長い曲で25分43秒ですから(笑)。相当気を長くしてリスニングしてください(^^;)。個人的には、やはりこの濃密なスペーシーなジャム風なロックサウンドが強烈だと思いました。興味深いのは、テンションが高まっていくところは、あたかもPink FloydSvarte Pan、さらにはThe Flower Kingsにも通じるような気さえしました。耳をひいて大変面白いと思ったのは、シンセサイザーやキーボードの奏者(2人ほど)による音作りがとても充実しているように感じました。特にアナログサウンドやレトロ風アートな世界観に拘りを持っている様子が伝わってきました。独特の温もりとプログレやスペース系ロック特有のどこかの桃源郷に連れて行ってくれるかのような摩訶不思議なアトモスフィアーを醸し出しているところであります。演奏自体はソリッドでアップテンポなものもあり、エキサイティングな場面もありつつ、インプロヴィゼーションやアドリブが中心となるところではロックが本来持っている生々しい衝動が息づいています。なんか、やっぱり凄いです、これ。(プロモ盤Review)

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