O.T.R. (On The Rocks)
country: Multi-National
style/genre: British Hard Rock, Classic Rock, Euro-Rock, etc.
website: http://www.otr-band.co.uk/
related bands/artists: John Lawton (e.x. Uriah Heep/Lucifer's Friend), Jan Dumee (e.x. Focus), etc.
similar bands/artists: Uriah Heep, Focus, Traffic, Deep Purple, Cream, etc.
artist info: 元Uriah HeepのJohn Lawtonと元FocusのJan Dumeeをフューチャーした渋い英国風なクラシック・ロック。



O.T.R. - Mamonama
Lion Music
(2008)

Uriah Heep/Lucifer's Friendなどでの活動で有名な御大John Lawton、そしてFocusのメンバーとしても活動をした経験を持つオランダ出身のギタープレーヤーJan Dumeeを中心とした欧州系ロック・バンドによる1stアルバムです。もともとはJan Dumeeが、ブラジルで行ったソロのライブギグで交流を深めたブラジルのリズム隊3人(キーボーディスト含む)と意気投合したことによりバンドの形態に発展したようです。これは予備知識なしで聴いたのですが、凄く良い仕上がりで大変カッコイイですね。「ブラボー・ファンタースティコ」って叫びたくなります。ソウルフル且つブルージーな歌を得意とするJohn Lawtonをリードボーカリストに迎えていることからも判るように、非常に渋いヨーロピアンなロック・サウンドが楽しめます。曲によってはFocusUriah HeepDeep Purple、そして往年の70年代の英国や欧州のロック・サウンドが蘇ったかのようであります。ジャジーなKeyboardサウンドや非常にタイトなリズムを聴くことも出来ます。いやー、このブラジル系ミュージシャン達で構成されているリズム隊は巧者だなーというところが充分伝わってきます。ベテランJohn Lawtonのボーカル・パフォーマンスは大変良好でありますし、ところどころで登場する女性コーラスも含めて面白い。どのメンバーのミュージシャンシップも高いですが、個人的にはJan Dumeeに注目したいところです。Focusで活動していたことも凄いことですが、コンポーザーとしてもプレーヤーとしても非常に卓越したものを持っていることが伺えます。キーボーディストMarvio Ciribelliの奏でるハモンド系のサウンド〜エレピに至るまで演奏も大変渋く気に入りました。全編がヨーロッパ的なものオンリーという訳ではありません。曲によってはアメリカン寄りなアコースティックものから、ご機嫌なロックンロールもの、そしてブルージーなナンバーも含まれています。集まっているメンバーのカバーする音楽の領域は大変広いようですね。グルーヴ感もバッチリだし、演奏は非常に引き締まっております。全編に渡って楽曲の出来が大変素晴らしいのがとっても嬉しくなります。プロダクションは現代的でありながらも、渋い仕上がりで個人的には凄く気に入りました。最初は過度な期待せずにサラっと聴くつもりだったのですが、ちょっと軽い衝撃を受けました。これは個人的には、結構嵌りそうな予感です。英国ハードロック・バンドの雰囲気が好きなら、このバンドの音楽も楽しめるように思います。(プロモ盤Review)

PILGRIM WORLD推薦盤

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