PERSEPHONE'S DREAM
country: United States
style/genre: Atmospheric Rock, Prog Rock, New Tendencies, etc.
website: http://www.mindspring.com/~persephone1
related bands/artists:
similar bands/artists: The Gathering, Lacuna Coil, Marillion, Rush, The Cure, 絶対無, etc.
artist Info: ペンシルヴァニア州を拠点に活動する、アトモスフェリックな要素を内包するアート・ロック型のProgバンド。



Persephone's Dream - Moonspell
Pup In A Cup Production
(1999)

アメリカは東海岸を拠点に活動している、分類分けをするのが難しいアトモスフェリック系のアートロックバンド。独自の観点で音楽を展開しており、初めて彼らの音楽を聴いたときは大変驚かされました。Moonspellは、彼らにとって2枚目のフルレングスアルバムでありますが、内容はとても充実しております。表層的には確かにMarillionRushなどの80年代以降のデジタルサウンドに影響を受けたコンテンポラリーなProg Rockの手法が、すっと耳に入ってくるでしょう。しかし、彼らの場合は楽曲によってはサウンドやスタイルも少しづつ異なり、Prog RockやNeo-Prog系に収まりきらないところがあります。分かりやすいアンサンブルを主体にしており、技巧的な派手さは全くありません。しかし、女性ボーカリストKarin Nicelyを中心に、Rowen Pooleによるヘヴィなギターリフによって躍動的に導かれていくタイプのものが特徴的であります。楽曲によってはヘヴィーなProg Rock指向のものがありますが、リズムセクションが前面に出てくるところではコンテンポラリーでジャジーな雰囲気もかもし出しております。またKarin Nicelyがストーリーテラーとしての役割を色濃く持った楽曲ではゴシックメタルや、それこそ英国のニューウェーブ風な要素もあり、一筋縄ではいかない面白さがあります。また中盤で出てくるトライバルでパーカッシブな太鼓の音などから、民族音楽を彷彿させるところもあります。また時折、ハードロックからメタル的なヘヴィーなサウンドも顔を出しますし、後半に出てくるサイバー感覚の漲るアップテンポな楽曲はノリがとてもよく、シンセティックな打ち込みも施された楽曲も2曲ほどあり、色んな音楽に貪欲に興味を示していると思います。聴く人によっては、まとまりがないように思われるかもしれませんが、どの楽曲もシンプルでストレートながらも私は充分引き込まれました。MarillionとThe CureThe Gatheringなどの欧州タイプのバンドやサウンドが好きな人には、楽しめると思います。しかし、このPersephone's Dreamはアメリカは東海岸出身のバンドなのであります。アメリカのバンドとは思えない欧州大陸からの影響が強いです。むしろアメリカ的要素は、3枚目のアルバムの方が強いと思います。全体的にいろんな要素が凝縮された、面白いエクレクティックなサウンドが楽しめます。演奏は着実にプレーしつつ、音の細部に拘っており聴き応え満点でありました。個人的には、アートロックとして評価をしたいです。聴く人全員にアピールするか分かりませんが、私自身は1999年に聴いたアルバムの中では、もっとも印象に残っている作品の一つです。現在も変わらず、私の中では重要なアルバムの一枚です。(プロモ盤Review)


Persephone's Dream - Oppopsition
Pup In A Cup Production
(2001)

東海岸出身のややダーク風味でエセリアルなサウンドを武器にしているアートロック的な女性リードボーカリストのKarin Niceryをフューチャーしたアトモスフェリック・ヘヴィーロックバンドです。ケイト・ブッシュやピーターガブリエルを広い範囲の枠組みでプログレという解釈を持っている人には、このバンドはきっとプログレッシブなロックバンドと受け取れるでしょう。ただ往年のプログレや現代のテクニカル路線のProg Metal系やプログレハード系ともまた違う世界観をもったアートロックと僕は捉えています。しいて言えばThe GatheringLacuna Coilなどのタイプをよりネオプログレ風味やケイト・ブッシュなどの女性ボーカル的サウンドに近づけた感じであります。1枚目は確かにThe Gatheringなどのサウンドと比べられることがありましたが、今回の作品は非常にカテゴライズするのが難しい非カテゴライズ系サウンドといえます。ニューウェーブ的なサウンドからそれこそヘヴィーなうねりを持つヘヴィーロック路線のもの、ニューエイジ/シンセティックでダークウェーブ系のエセリアル&アトモスフェリックな雰囲気を重視したサウンドのものなどが彼等の新しい路線と受け取れます。Lacuna CoilやThe Gatheringそして、ドイツのネオプログレ系が好きな人達には結構ググっとくるサウンドだと思います。曲によっては、少し近年のレトロKing Crimson的サウンドを持ったバンド勢にも近い雰囲気のアンサンブルもあるけど、「クリムゾン型の音楽か?」と問われればそういった要素は殆どありません。フィメール系ボイスが好きなリスナーにはお奨めですが、従来のプログレやプログレメタル系を追求している人には最初はピンと来ないと思います。でも、聞けば聞くほど新しい発見があるニュータイプのヘヴィーロックバンドです。(プロモ盤Review)

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