Chris Poland - Chasing The Sun
Grooveyard Records
(2001)
ハード目のフュージョン・ロック系サウンドが主体となっている元Megadeth/Damn The Machineで活躍していたChris Polandの久しぶりのソロアルバム第2段。ギター自体は非常にいいフレージングと技ありでいいのですよ。少し気になったのは、バッキングの人たちも堅実な働きをしているものの、なにかしっくりと来ないような気がするのは何故だろうか？。どうしても彼はキャリアのある人なので以前の作品と比べてしまう。若干プロダクションについて気になってしまうのは、自主制作に限りなく近いせいもあるのだろう。プロダクションが、しっかりとした重厚なサウンドであれば、より楽しめたかもしれない。もっと、違うCDプレーヤーや環境を変えて改めて聞きなおしてみなくてはと思いました。ボーナスでライブ曲が2曲収録されているが、これは非常に素晴らしい演奏で宜しいと思います。ライブ曲を聴く限りでは、臨場感もあって大変生々しく、パワフルに突進し、アンサンブルも充実しております。やっぱりこのアルバムは、もう少しバック陣の音に厚みが欲しかったかな。少し穿った見方をしてしまったかもしれませんが、Chrisやバンドメンバーを含めて全体的には演奏に関しては全く問題ないし、流石のプレーだと思う。彼の作品の中では割とソフト目に作った感じなのかもしれない。もっとChris Polandの作品からガツンとしたものが聴きたかったのが本音であります。Chris Polandに興味がある方は、こちらの作品よりも、まずはDamn The MachineとOhmで強烈な演奏と楽曲を楽しんでいただきたいと思います。前回聞いたときは、かなり面白いと思ったのだが、久しぶりに聴いて少し戸惑ってしまったのが正直なところ。Fusionタイプのロックが好きな人や、ギターリストの作品が好きな人には面白い部分を、たくさん見出せると思います。しかし、昔のMegadethのPeace Sells, But Who's BuyingやDamn The Machineのイメージを膨らませて、このアルバムを聞かないほうが良さそうです。そういうイメージで、このアルバムに取り組んでしまうと、のめり込むのは難しいでしょう。(プロモ盤Review)