PORT MAHADIA
country: United States
style/genre: Prog Rock, Symphonic Hard, Neo-Prog, etc.
website: http://www.portmahadia.com/index.html
related bands/artists: Damian Wilson (Threshold/Headspace), David Ragsdale (e.x. Kansas), Hugh McDowell (ELO), etc.
similar bands/artists: Phideaux, Top Left Corner, Salem Hill, Kansas, Shadow Gallery, etc.
artist info: アメリカのミュージシャン達を中心としたシンフォニック・ハードロック路線。



Port Mahadia - Echoes In Time
Giordano Records
(2007)

ケンタッキー州を拠点に活動しているシンフォニック・ロックグループの1stアルバムです。このPort Mahadiaの場合、5人編成のバンドとして活動をしております。今回のアルバムの内容は「大海原へ旅立つ航海士の話」をベースにしているため、外部からもゲストを迎えて広がりのあるものを目指しています。主な楽曲の構成は、Erinn Waggoner (bass) とCameron Castle (guitar)が担当しています。バンド・メンバー以外のクレジットをよく見てみると、複数のボーカリストやナレーション担当の人、コーラス隊をゲストとして含んでおります。興味深いゲストとしては、ThresholdのシンガーDamian Wilson、元KansasDavid Ragsdale (violin)、そしてElectric Light Orchestraのチェロ奏者であるHugh McDowellを含んでいます。

音楽的には、確かにハードでエッジの立ったギターサウンドも前面に出てくる、Symphonic Hard/Neo-Progタイプと形容したくなるサウンドになっています。所々で登場するナレーションの叔父さんの語りかけは、まるで何かのテレビドラマや海外ドキュメンタリーでも見ているような効果があります。シンフォニック・ハードな要素が多く含まれている箇所は、このバンドの魅力の一つと言えるでしょう。特にゲストのDavid Ragsdaleによる流麗で素晴らしいヴァイオリン・ソロが随所にあります。そういった部分を中心に、少なからずKansasShadow Galleryを想起させるような部分も所々にあるように感じました。しかしながら、全編がShadow Galleryのようなスタイルを貫いている訳ではないのでご注意下さい。このグループから醸しだされる雰囲気はTop Left Corner等を含む、あの懐かしのWMMS/Music Is Intelligence系のハード寄りなNeo-Progグループに通じる部分が、多いように見受けることができました。

アコースティックギターやアトモスフェリックなキーボードを中心にした楽曲は、しっとりとしている部分も出していてイイ感じです。疾走感やヘヴィな側面が強調されるところは、殆どMelodic Power Metal的な趣きもあります。ヘヴィメタル寄りのギターが結構フューチャーされていますが、典型的なProg Metalサウンドとは少し違うように感じました。ただし、4曲目の“Horizons”辺りの演奏形態はProg Metal然とした部分を強調しており、個人的にはその辺りを含めて楽しめる部分が結構ありました。その一方で、ギターなどの重厚な部分は、メタリック過ぎる感じも確かにあります。そういった部分においては、好みはリスナーによっては分かれてしまいそうですね。しかし、そういうのが気にならなければ、バンドの根っこの部分はシンフォニック・ハードからNeo-Prog路線と言って良いでしょう。特にロングフォームの楽曲からは、Prog Rock系バンドらしい緻密でコンプレックスな形態も登場しており、耳を惹く部分は確かにあります。

このタイプの音楽をプレーしている良質なグループは欧米を含めて非常に多いので、競争が激しくてPort Mahadiaにとっては大変かもしれません。1stアルバムとしては良く頑張って仕上げているなーという印象を持ちました。次回は著名なゲスト陣に頼らずに、どこまで独自性を出していくかが勝負となりそうですね。(プロモ盤Review)

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