READING ZERO
country: U.S.A.
style/genre: Prog Metal
website: http://www.readingzero.com/
similar bands/artists: Fates Warning, Auditory Imagery, Divine Regale, Chromatic Shade
Artists Info: 東海岸を中心にコンスタントに活動しているインディーズProg
Metalバンド
Discography: The Actual, Satellite
Session
Reading Zero - The Actual
RZ Independent Release
(1997)
比較的、我が日本では名前の出ることが極めて少ないバンドが、このReading Zeroだ。Reading Zeroというバンドは、90年代の中期から後期にかけてインディーズ出身のProg Metalバンドとして、アンダーグラウンドシーンでは比較的名前をよく聞くバンドだった。遅まきながら、2枚目のSatellite Sessionを最近ゲットして聞いて以来、独特のグレーからダークな色合いを押し出している硬質なProg Metal系サウンドを展開していることで、興味を持つようになりました。遡ってようやく1枚目のThe Actualを一通り聞いた訳でありますが、このバンドの音をアルバムを通して感じた事は、自分達の音を確立しようと努力している姿だ。確かに聞いた感触としては、Fates Warning〜Divine Regaleなどにも通じる東海岸系のProg Metalサウンドなのだが、どこか彼ら独自の翳りと悲しみ、やり場の無い焦燥感といった事を想起させるサウンドだ。もちろん変拍子をいくつかの場面で挿入したり、アメリカ産パワー・スラッシュ風味の要素といった、メタル系のサウンドを好むProg Metalバンドとしての魅力は出している。究極的には、Fates Warningでもなければ、他の東海岸のバンドとも違う魅力を引き出そうと、頑張っている様子が伺える。Amongst The CloudsやMidsummer Daydream(Part1)などでも顕著なように、クリーントーンのエレキギターとディストーションギターをブレンドさせたパターンがお得意である。ベース兼ボーカリストのChris Royの声質は、少しとっつきにくい所もあるが、ミディアムレンジを中心に比較的朗々とした歌を披露している。このバンドの場合、特にテクニカルに突き進むタイプではないようであります。楽曲から想起される世界が必要としている範囲で、コンプレックスなリズムやパターンを刻みながら演奏を展開している。どことなく人間の持っている灰色の領域を探求したら、こういうタイプの音楽が出てくるのかもしれない。ドラマティックで派手なタイプの音楽を好む層には、ちょっと楽しめない要素が多いかも。だが、こういう人間の内側に焦点をあてたかのような、こう少しグレー色の濃い感じの音楽で、硬質且つアトモスフェリックなサウンドを好む人には、Reading Zeroの音楽から何かを感じ取ってもらえるかもしれない。嵌れない人には、極めてのめりこみにくい音楽だ。しかし、このサウンドは癖になると中々に面白い。正直言って僕の最初の印象は、やけに地味でドラマという要素から、大変かけ離れた音楽でなんだかなー・・・というのが一番最初の印象だった。だが不思議と聞いていて「オオ!」とか「これはオモロイ!」と感じる要素もチラホラあって、一刀両断にできない魅力を内側から発散していることも確か。間違ってもDREAM THEATER系やVANDEN PLAS系のドラマティックで目まぐるしい展開を期待すると、非常にがっかりすると思うので、このバンドにトライする前に、どこかでサウンドファイルで視聴していただきたい。彼らの持っているアトモスフェリックで楽曲が持つダークな部分、あとメランコリックで陰鬱な音楽から静かな美しさや不思議な癒しを感じた方は、底なし沼に嵌ったかのような感覚を味わえると思う。