REDEMPTION
country: USA
style/genre: Prog Metal/Powerful Metal
website: http://www.redemptionweb.com/
related bands/artists: Ray Alder (Fates Warning), Prymary, Steel Prophet, Symphony X, etc.
similar bands/artists: Fates Warning, Dream Theater, Evergrey, Savatage, Steel Prophet, Prymary, Sun Caged, etc.
artist info: アメリカのミュージシャンNick van Dykを中心としたダークでパワーを強調したProgressive Powerプロジェクト



Redemption - s/t
Sensory/The Laser's Edge
(2003)

2002年暮れ辺りからリリースが注目されていたProg Power系プロジェクト:Redemptionのセルフ・タイトルアルバムが、2003年遂にリリースされました。Fates Warningのシンガーとして活躍しているRay Alderが率いるバンド:Engineに参加した経験を持つアメリカのギターリストNick van Dykを中心に、各方面のMetal/Prog Metal系ミュージシャン達を招いて作ったプロジェクトがRedemptionです。音楽性は、ダークでパワーを強調したサウンドでありまして、近いタイプで考えていくとEvergreySavatage, Fates Warningの3つのバンドに通じるものを感じさせる。

このプロジェクトの核となるメンバーは、
Nick van Dyk (guitar, bass, keyboard)、
Iron Maiden型のバンドSteel Prophetで活躍しているRick Mythiasin (lead vocal)
Symphony XJason Rullo (drum)
Agent SteelFates Warningでの参加経験を持つBernie Versailles (guitar)
です。またゲスト参加として、Fates WarningRay Alderが2曲目でリードボーカルをとっており、Symphony XMichael Romeoが2曲ほどオーケストレーションを担当。またFates WarningMark Zonderが、「As I Lay Dying」で独特のミニマル且つシャープで緻密なドラミングを担当しております。

参加している面子を見ていくと、Fates Warning関連のメンバー達の参加の影響から、多少Fates Warningぽいパートがたくさん出るのかと思っていました。そういうタイプのものばかりという訳ではありません。ストレートなパワーメタルサウンドを強調した楽曲から、エピックで複雑なProg Metalサウンドまでが色んなところで登場するというのが、このアルバム全体を聴いて感じたことです。個人的には2曲目のDesperation Pt.2Fates Warning風味の効いた勢いのある曲が好みです。最後に収録されている大作「Something Wicked This Way Comes」の緻密な展開に魅力を感じました。様々なバンドから参加したメンバーをまとめつつ、自分の世界観を楽曲に投影するのは、Nick van Dykにとってはかなり大変な作業と手間隙がかかったと思われます。

今のところ楽しめる楽曲がある一方で、ギターのディストーションがかなり生々しく強調されている部分があるせいか、のめり込みにくい楽曲も部分的にありました。聞き手にとっては、音がかなり硬いと感じさせる可能性があります。このアルバム全体を通して聴いた限りでは、今後に期待をしていきたいプロジェクトであると思うが、ギターセクションやヘヴィーなパートにもう少し暖かみをブレンドしてもらえたら、個人的には評価が変わっていたかもしれない。先輩格のSavatageFates WarningEvergreyに匹敵するような魅力的な作品を作るための課題点は、いくつか残っていると思う。Nick van Dykが、これからも続けて精進していくことを信じていきたい。(購入盤Review)


Redemption - The Fullness of Time
Massacre Records/Sensory
(2005)

ハーバード大学の経営学部を卒業という輝かしい学歴を持つNick van Dyk率いるスーパーProg Metalプロジェクト第2作目です。前作では、大きな可能性を感じさせると共に、楽曲面では試行錯誤の途上にあるという印象が強かったと思います。しかし、このThe Fullness of Timeの仕上がりは、予想を遥かに越えたスケールと高次元でバランスの取れた傑作に仕上がっているのが、何よりも個人的には嬉しかったです。もう本当にRedemptionNick van Dykあっぱれ!という他なしです。というか、この充実度とスケール感を構築することが出来たということは大きく・大きく評価したいと思います。前作で見られた大作Something Wicked This Way ComesのドラマティックなProg Metalスタイルが好きならば、確実にこのアルバムは楽しめる筈です。前回の作品は、各方面からいろんなミュージシャンが集まっていたせいか、Power Metal寄りのものもあれば、Prog Metalものといった具合に個人的にはもう少し整合感が欲しかったという意見を持っています。しかし、今回はボーカリストはFates WarningRay Alderが全部を取りしきっておりボーカルメロディーには断然統一感があって素晴らしいです。当然ギターとキーボードは、このRedemptionの主役Nick van Dykが取り仕切っており、前作以上に煽情的で印象的且つテクニカルなソロやパッセージが随所に登場し最高です。彼のギターのパートナーとしては、前作同様にBernie Versaillesがメタル的な側面でサポートしています。個人的になんといっても嬉しかったのは、Prymaryのリズム隊が全面的にバックアップをしておりまして、この辺りの影響からか非常にフレッシュで若い命が脈々と流れているところが、ひょっとしたら今回の作品をグレードアップしている秘訣ではないかと僕は思っております。ひつこいですが、今回の作品こそが本来のRedemptionの凄さを物語っていると僕は信じたいです。そして気になる楽曲ですが、これがもう非常に見事な出来栄えとなっておりまして、どの楽曲もProg Metalファンの魂と心を鼓舞するオイシイ内容となっています。比較的短めの楽曲から長めの楽曲までありますが、どれも申し分ない出来栄えとなっています。ラストの組曲The Fullness of Timeも飽きさせない充実した構成となっています。またテクニカルなパートではPrymaryAndromedaを融合させたかのような見事な演奏形態です。個人的なハイライトというか楽曲の流れは、2曲目のParker's Eye、3曲目のScarred、そして4曲目は名曲として語り継げて行きたいSapphireが圧巻です。特にSapphireは、Redemptionを代表する自分のフェイバリットになりました。完成度が高く歌詞と演奏の両面が優れていると感じました。うーむ、これはProg Metalリスナーであれば必ず聴いていただきたいと思いました。このアルバムは海外では大変高い評価を受けていますが、演奏面だけでなく歌詞の内容が特に充実しているというところがポイントでありましょう。2007年の春にInsideOutからリリースされるThe Origins of Ruinが早くも楽しみでございます。(購入盤Review)

PILGRIM WORLD推薦盤

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