ROUGH SILK
country: Germany
style/genre: Symphonic Metal, German Metal, etc.
website: 現在公式サイトはダウン状態のようであります。
related bands/artists: Axel Rudi Pell, John Oliva (Savatage), Taraxacum, Ferdy Doernberg, etc.
similar bands/artists: Savatage, Queen, etc.
artist Info: ドイツの中堅メロディアス・メタルバンド。他のGerman Metalとは一線を画すバラエティな楽曲やアプローチが定評。



Rough Silk - Symphony of Life
Breaker Records
(2001)

ドイツ出身のメロディックメタルバンド。日本国内でもHR/HMファンの間で、ジャーマンメタルの人気が沸騰している時代がありましたが、あの時代の盛り上がりが翳りを見せてしまう、少し前の時代に登場したバンドです。他のジャーマンメタルとは一味違っており、QueenSavatageの手法に接近している様子を伺い知ることができます。個人的には、このバンドのキーボーディストFerdy Doernbergのプレーやスタイルが非常に興味深いです。ハモンド的な音使いも得意としており、オルガンの音に結構こだわりを持っています。またクラシックの素養やロックンロールなどのスタイルにも精通している感じで、ピアノ系のプレーも卓越したものを持っています。また、プログレメタル系のキーボーディストのようにシンセリードによるソロも、巧みに繰り出したりもします。割とオールラウンドに色んなことをこなす、テクニシャンだと思いますよ。他のメンバーもそつなく、バッキングやリードプレーなどでストーリーを盛り立てています。またバンドのアンサンブルも欧州風のHMバンド的な部分を強く持っている一方で、Savatageよりもアメリカンではないか?というような場面もあったりと、このアルバムでは色々と聞かせてくれます。

楽曲やスタイル、そしてコンセプトなどが、非常にSavatageStreets:A Rock OperaGutter Balletに合い通じるものがあります。またコーラス部などからはQueenの影響も色濃く反映されています。聴く人によってはプログレメタル的なところも感じるでしょうが、Dream TheaterやQueensrycheのスタイルとは大きく異なります。かすかにQueensryche的な部分を感じる方もいるかもしれません。彼らの音楽全体を通して、僕自身はSavatageをリスペクトしている様子が伺えます。それもそのはずで、ゲストにSavatageのJohn Olivaがラスピーな声で活躍してます。

最初想像していたものとは異なっており、またジャーマン・メタル一辺倒で無いところが好感度大です。各楽曲に変化や抑揚をつけており、スタイルや手法など取り組み方が、Rough Silkならではといった印象です。様々なところに興味を持ちました。メロディアスなパワーメタルサウンドが全体に楽しめますが、それにとどまっていません。Hard Rockのアプローチもありますし、民族音楽の要素が少し登場する楽曲もあったりしますね。キーボードやギターが大活躍する場面もふんだんに用意されていて、私は楽しみました。シンフォニックなオーケストレーションも施しつつ、場面によってはアメリカンな要素も大胆に盛り込んでいるところが興味深い。(購入盤Review)

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